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「ひとり広報」について思うことを書いてみた

プレシャスパートナーズで広報をしている北野です。
今年初めて「PRLT(Lightning Text) Advent Calendar 2022」にエントリーさせていただくことになりました。

2022年、私は「人とのつながりで成果を呼び込む!ひとり広報」という書籍を出版しました。

今回のnoteでは、
■「ひとり広報」について伝えたいこと
■書籍を出版してみて思ったことや変化
などをお伝えしたいと思います。

●「ひとり広報」がいいわけではない

今年は「ひとり広報」というキーワードを多く耳にした一年だったと思います。その中で「ひとり広報流行っているよね」「ひとり広報は推奨されるものではない」などいろんな声を耳にしました。

「ひとり広報」というキーワードだけ一人歩きをしてしまうと、ひとりで広報を後押ししているような感じになるかもしれませんが、ひとり広報を推奨しているとか、いいとは思っていません。ひとりだからできないこと、手が回らないこともあり、捨てなければいけない作業が多くある。圧倒的にチーム広報の方が良いと思っています。

しかし、企業規模が小さな会社や会社の状況によっては、組織的にひとりで広報をしている企業が多いのが現状なのです。

●「ひとり広報」において大切なマインド

広報において大切なことは、「誠実である」ことだと思っています。
加えて、ひとりで広報活動を行なう広報担当者に大切なことは、"自ら周りを巻んだりつながりをつくり、行動をし続けること"だと思っています。

ひとりで広報活動を行ううえで、
・社長や経営者に理解をしてもらうこと
・社内を巻き込むこと
・応援してくれるメディアの方を見つけること
・社外に仲間をつくること
この4つがうまくリンクをすると、広報活動の範囲が広がり、さらには深みが増します。

それぞれにとって、"仕事の最大のパートナーである"というのを忘れずに行動をしていくことで、応援してくださったり協力をしてくれる方が増えていくと思います。「ひとり広報」においてつながりは、広報活動をするうえで何よりも強い”武器”になっていくと思います。

●他社の広報のつながりを大切にする

ひとりだとどうしても自分の経験してきたことや知識が正解になりがちなため、他社の広報活動を知ることが大切だと思っています。他社の広報の方とのつながりは、広報の実務においても大きなヒントを得られ、自社の広報活動に活かすことができます。

特に、他社の方と一緒にメディアキャラバンをするのはオススメです。新しい価値観や世の中に伝わっていないものを自社だけで訴えかけるよりも、同業他社と一緒に伝えたい方向性や動きを定めて活動することでメディアへの説得力も強まっていきます。

実際に90名の広報の方へアンケートを実施した際、51.1%が複数社でメディアキャラバンを行ったことがあると回答をしています。

私も最初は「マーケットのシェアを奪い合うのでは?」と思っていましたが、全体的な動きがある中で自社の立ち位置やサービスを知ってもらえるため、消費者にとって有益な情報=メディアの方にとっても有益な情報となり、自社だけで行うよりも複数社で行うときの方がよかったりもします。

他にも
①他業界・他社の動きやサービスを知ることができる
②他社の広報の話し方や資料から多くの学びがある
③他社の広報に自社の業界やサービスを知ってもらうことができる
④お互いのことをフォローすることができる
などのメリットがあります。まだ他社と一緒にメディアキャラバンをしたことがない方は、一度してみるのも良いかもしれません。

●出版して嬉しかった2つのできこと

出版をしてから、多くの方から感想をいただき、お読みいただいたすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
その中で2つの嬉しかったできごとがあったのでお伝えさせてください。

①大企業から講演の依頼

多くの方から「広報について教えてほしい」と連絡をいただいたのですが、イオン株式会社を始め、大手広告代理店などの複数社の企業から講演のお話をいただき、お話させていただきました。大企業にとって「ひとり広報」は無関係だと思っていましたが、グループ会社の方々が普段悩んだり課題に感じていることは私たちと変わらない。グループ会社ならではの悩みもあると思いますが、現場の話をよりできるようにと話をさせていただきました。

②経営者の方から広報についての問い合わせ

一番変化があったのは、知人など周りの経営者の方から「広報について教えてほしい」などと連絡をもらったこと。
今回の書籍は、経営者の方にも読んでいただけたらと思って執筆をしました。広報が普段どのようなことを考えて仕事をしているのか、そして広報のことを少しでも知っていただき、理解をしようとしてくださる方が増えたら、と思っていました。
個別にお話を何名もの方にさせていただき、広報の仕事のことを知りたい、理解しようと思ってくださる方がいる、と感じることができたのは純粋に嬉しかった出来事です。

●最後に

出版の経緯は、「雑談」から始まりました。何気ない話をしていた際に、「出版してみない?」という風になったのですが、広報のキャリアがたった5年しかない私が出版できたのは、”つながりを大切に継続していたから”だと思っています。
(出版の経緯は少しだけこちらでお話しています→https://product.talent-book.jp/pr-talk/pr/radio-hitorikoho/

つながりがあるだけでは難しいことがあります。でも、つながりを自らつくりにいき、大切に継続をしていれば、どんなこともいつか形になるのだと思います。

「ひとり広報」は孤独だと言われますが、自分から各方面につながりをつくり、パートナーと呼べる人を増やしていけば孤独ではありません。もし今孤独に感じている広報の方がいたら、つながりをつくり行動していってほしいと思っています。

時代が変われば広報のあり方や手法も変わると思いますが、これまで多くの先輩方がつくってきた歴史の中で、変わらず大切にしていくものは大切にし、変化すべきところはして広報活動をしていけたらと思います。

「ひとり広報」の次は、「チーム広報」で成果を呼び込む広報活動について知りたいです(笑)

お読みいただきありがとうございました📚

この記事は #PRLTアドベントカレンダー2022 の6日目にエントリーしています。

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