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Photo by spinel3

「自分だけ」ではどうしようもない

ゆかりーぬ

今小劇場界隈を騒がせてる超絶時事ネタで「コロナによる公演中止」が賑わっているけれど、ついにより具体的なの出てしまった感がめっちゃある・・・。

いろんな意見がRTやら引用で飛び交っていたけど「役者はバイトしてないと食べていけないから仕方ない」みたいな意見もあったが、いやいや、これ同居家族とかでもじゅーーーーーーーぶんありえまっせと。ここで家族と同居、と書くと「いまだに親の脛齧りかよ！」って言う人もいるけど、いや、家族って言っても確かに親子かもしれないけど自分が父親だったり母親であるかもしれないし、家族と同居してるってこと自体はいけないことではないけど、だからと言って「自分、病気になるわけにはならないから」って自分一人をセルフ隔離できるほど余裕もないだろうどこも。

こちらは運営側として、ステートメントを出して「こういう対策をした上で稽古してます、こういう対策で公演に挑みます」というのを出さんとあかんよね、と制作よもやま話をしていたのだがもうこればっかりは防ぎようがない。

もし身近で感染者が出たらどうする？

でも正直、同意はできないけど、これまでの日本社会の文化とかも考えると「こういうことが起きた」というのを正直に伝えるのってすごい難しいと思う。ゴールデンウィークの時に山梨県の女性が感染してたのに帰省したりしてた、の一件あったけどあれ一切擁護できるポイントないけど、人間心理的に「隠匿しよう」とする行動自体はまあ理解できる（繰り返し言うが、絶対的に間違ってるし、賛同できない。ただ行動としてそうしてしまうのが人間の行動だよね、というだけのこと）なので今回キチンと正直に状況を言った人はもちろん当たり前の行動ではあるが、勇気がいっただろうな、と思う。まあ私の推測だけどね。
尚且つこれは劇団の行動も早かった。明確な状況説明、原因、それに対してどう対処したか、そしてどうしているかということをはっきりと明示。トラブル対応時に組織としてのレベルが問われるとは本当にこう言うこと。
後手に回ってると実際はそうでなくてもどんどん評価は下がるからね。

だがしかし、こればっかりはやるせない

自分が直接的原因でない完全に貰い事故のようなもので中止になるってもう完全にこの赤字どうしてくれようかって感じですよ。公演できないってことは完全にマイナスだし、でもすでに出費はあるからマイナスでしかないのに、そのマイナスをじゃあ原因となった出演者やバイト先の人とかに「お前のせいだ、弁償しろ」って言えないじゃない。きついよなあ、誰かのせいに何かのせいにできたらすごく楽なんだけど。（それがいいとか悪いは別ね）

ようやく戻ってきたのになあ、と思いつつも、無事に幕が上がって幕を下ろせるかはまだまだ博打な状況。対策をしてても感染ルート不明なものが多いし、いくら人数絞っても不特定多数なのには変わりない。加えてエンタメとか「好きでやってるんだろ！」「好きでやってるのになんで文句言うんだ！！！」という風当たりもまあ強い。夢追い人みたいに思われるんだろうなあ。仮に新しく感染がわかった人も「たまたま」そのルートに舞台公演があったからといってそこじゃないところから感染してたかもしれないのに、舞台から感染してると「舞台が悪い！！！」ってなるからそういう正確な状況を判断しない反射的風評被害もまっぴらごめんですわ・・・。


とにもかくにも、早いところ収束しますように！



私に課金していただいたぶんは私が別のエンターテイメントに課金してそれをまたネタにしますので華麗なるマネーロンダリングとなります。