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アンドロメダのリミト 3話

リミトは今までも、何度か一人で滝に残って、

こっそり、

人が住んでいるところの近くまで、行ったことがありました。

まだ地球人には会っていませんでした。

ドキドキ、ワクワク、見たいけれど、見てはいけない。見られてもいけない。

もう楽しくて、やめられません♪

いつも、自分の思うギリギリの所まで近づいて、達成感を味わって、ワープゾーンへ飛んで帰ります。

滝からつづく、けもの道を抜けると、

森が開けた場所に出ました。広い原っぱに沢山の花が咲いていて、とてもきれいです。

(なんて美しいところ、、)

今度ルカにも教えてあげよう。

と思ったその時、

突然リミトは腕を捕まれました!

地球人です!

驚いて、リミトは帰る場所を思い浮かべることも出来ません。

地球人を見るのはもちろん初めてです。

顔が茶色に近い肌色日に焼けた肌で、アンドロメダの人たちよりも一回り小さく、力強い 。整った顔の、若い青年でした。

驚いているリミトに、

「あんた、天女か?うちに来ないか?」と、青年は言いました。

リミトは青年が話している言葉がわかりませんでした。

リミトは意識を繋げて、青年にテレパシーを送ります。

すると青年は、突然強烈な耳鳴りに襲われました。

リミトは驚いて、テレパシーをやめました。

青年は、リミトの腕を強くつかんだまま、走り出しました。

リミトはそのまま、状況がよくわからないまま、手を引かれて走りつづけて、建物の前に着きました。

青年の家のようです。

本来ならアンダロメダの人は、動揺したり、危険をおかすような事をしたりしないはずですが、リミトは、何度も何度も地球に来て、触れているうちに、興味を持ち、少しずつアンダロメダらしさがかけてしまっていたのです。

リミトは、自分に起こっている初めての、、、
知らない事で頭がいっぱいで、

青年の家に着いた頃には、すでに、アンドロメダに帰ることすら忘れていました。

家の中には、青年の母親がいました。

母親は寝ていたようですが、起き上がって、笑顔を見せました。

一瞬リミトに驚いていた様子でしたが、握手を求めていたので、リミトは母親にゆっくり近づいて、握手をしました。

青年の母親は、とても細く、体に力が無いようでした。

(握手は、ホログラムの説明で見たから知ってる、、、)

と思ったその時、リミトはハッと我に帰りました。

(帰らなきゃ!)

急いでワープゾーンのイメージをします。イメージして、「帰る」と思えばいいだけです。

(帰らなきゃ!帰らなきゃ!!)

しかし、フラフラとしてしまい、体に力が入りません。

上手くワープゾーンをイメージすることもできず、苦戦していた時、

青年と目が合いました。

そして青年は、

「もう少しここにいたらいいよ」と、リミトに言いました。

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