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アンドロメダのリミト 11話

大勢の人が行き交う湖を、

リミトとルカはニヤニヤしながら
見ていました。

テーマパークのようなその場所で、
顔を見合わせて笑っています。

もともと色々な場所に行くのが好きだった二人は、

様々な星にワープして遊び始めました。

その頃偶然、ここの、オリオンの混沌の湖を見つけたのです。

ワープゾーンの湖面の奥の世界へ。

異なる次元へ。

ふたりはワクワクが止まりません。

少し前、異星人たちに、音を出す言葉で話しかけられましたが、答えることができました。

リトとルカは、嬉しくて、自信を持って、

湖面に浮かぶ、星の紹介のホログラムを見て、選びます。

二人なら何でもできそうな気がしました。



それから二人は、沢山の星に行きました。

行くたびに校長先生のところに、旅の思い出を報告しに行きました。

校長先生は、とっても優しい笑顔で二人の話を聞いてくれます。


時は流れ、


リミトとルカは地球に遊びに来ていました。


地球は、もとはとても美しく穏やかな星だったのですが、発展したいくつかの他の星の影響を強く受けていて、

とても不安定な状況でした。

校長先生から、重力や、陰と陽の事や、地球の現状についても、様々な事を学んでいました。


地球にいるとき、1番気をつけなければならないのは、
「自分でいること」

自分を見失いやすくなっているそうだ。

しかし、魅力的な物質世界で、

地球に行けば行くほど、
リミトの興味は止まりません。

他の星に無いものが沢山あるからです。

二人は何度も地球に遊びに行くようになりました。

その日もルカが先にワープゾーンに帰った後、
探検をしていました。

地球人の男がリミトをずっと見ているのは知っていました。


気配を読み取ることなんて簡単な事です。


今までも、

何度もこちらを伺っている様だったので、リミトは、いつもその地球人の方に意識を置きながら、

沢山調べものをしました。

調べるついでに、



直接 木や花や動物、虫に話しかけて、ここの暮らしについて聞きます。



地球人の彼についても聞きました。

病気の母親がいて、とても優しい子で、幼い頃から知っている。

と、山の動物や精霊が教えてくれました。

リミトを捕まえようとしているから気をつける様に


とも教えてくれました。


それはわかっていましたが、地球人の男は



いっこうに捕まえに来ません。




リミトは、思い付いたような顔をして、
自分から地球人のところへ向かいました。

ザッザッザッザッ

すごい勢いでこちらに向かってくるリミトを見て、男は逃げようとしました。

「待て」

リミトが言うと、 男の動きが止まりました。
とても怯えた顔で、固まっています。


校長先生に習った術です。


「何をしている」

リミトは地球の言葉で言いました。

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