見出し画像

オヤジになるほどかっこいいに決まってるだろ!

数年前からSNSで、頭からつま先までプロが手を加えて変身させる投稿がある。ヘアスタイルだけでも大きく変わる。体験者の笑顔に見ているこちらもほろりとくる。女性だけでなく、男性も、ほんの少し手をかけるだけで、うつむいていた顔が上を向く。わかっていたけれど、外見の変化が人に与える影響は絶大だね。

知らぬ間に若い世代の男性たちは基礎化粧品を当たり前に使っているし、うちのムスコも洗顔前?後?に蒸しタオルでの毛穴ケアを欠かさないらしい。そんなことを自分でしたことのない昭和生まれの私はトホホである。

そう、見た目はとても大切。会う人への礼儀であり、個性の表れであり、なにより自分の内面から出るワクワクや嬉しいという気持ちは周りの人にも伝染するものね。個人的にも服選びや自分を整えることは大好きだ。

とはいえ、ですよ。
外見も大切だけれど、それよりもっと大切なことがある。心根(こころね)であり、心意気。簡単にいうならその人の本気の生き様がどうあるか。外見は、その気になればちょちょいと変えられるけれど、心の芯については気づかない限り変わらない。

自認や嗜好は横に置き、人間の性別はざっくりと二種類だ。男性と女性。上下の差はなく、それぞれの性差と特徴によって役割が違うだけ。社会の一員としてジェンダー平等は賛成だけれど、その前に、男だから、女だから素晴らしい、美しいってことがあるんだよ。未来の文明文化によっては変わるかもしれない、けれどただいま現在、そこをなくしたらもったいない、日本文化の大きな喪失となるよと本気で思う。

女性は「すてき」「美しい」への入り口が広い。一方、男性のそれは極端に狭い。男はもっと素敵になっていい。かっこよくあってほしい。若い子たちの「シュッと」の判断基準じゃないのよ。その先にある日本男児のオトコマエってやつ。

あくまで私見、私の好き嫌いであるけれど、本物と思う男性とテーブルを囲むと心が躍る。どんなひとが本物かといえば。

忖度しない、謙虚、素直、感謝がある、品位がある…細かくいろいろあるけれど、一言でいえば、理想とする姿をあきらめない。いい男・いい大人になろうと考えて行動しているひとだ。人間とはどういうものか、人生とは、男とは、自分はどう生きるかを考え続け、自分を律し、相手の立場に立てる、そんなひと。そういうひとは揺らぎが少ない。

オトコマエとは、男気のある男性。困っている人や守るべき相手に躊躇なく手を差し伸べることができるひと。我慢と義を知っていること。
難しいことではないんだ。自分になにを誓い、実行するか。

そしてね、いい男は、自分にとって大切な相手を守る。

ワタクシゴトで恐縮だけれど、これ以上の例を他に知らないのできいてほしい。出会って45年、結婚して10年。夫は、私を姫にする。なにがあってもその姿勢は変わらない。へりくだっているわけではなく、大切だということを日常的に言葉や行動で示してくれる。この姿勢、夫のド純愛に、妻である私の頭が下がる。この現代で純愛をあたりまえに体現するひとと生きている現実がたまに信じられなくなるんだよ。

ひとりの人をとことん愛する。
これは幻影ではないよ。
自分がどう生き、どう死ぬかの選択なだけ。
私が夫に出会い、共に生きることが出来ているのは、私が「本音で生きる」ことを自分に約束したからに他ならない。

カタチや見栄、その場しのぎではなく、男の真実をみせられるひとは世の中にたくさん埋もれているはずなんだ。昭和のオトナは破茶滅茶だったけれど、かっこよくて粋なオトコマエがたくさんいたよ。

いい男が世の中にあふれかえってほしい。
もちろん、いい女も。
いまだからこそ、あえて、
いい女、いい男像を語るときなんじゃないかと思うんだ。

気づくかどうか。
日本男子だからこその義と底力をみせてほしい。DNAの中にちゃんとあるんだよ。

つらつら語ったけれど、本気の本音。
イケオジと言われているオジサンたちにこそ、ここに気づいてほしいのよ。
オヤジになればなるほどカッコよくなる。
カッコよくなってくれ!マジに、なれるからさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?