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相談室ー過去に振り回されるあなたへ

新しい今日と明日をつくるため、最愛の方と結婚されたのであろうと推察します。それなのに、過去のひとであるはずの前妻さんの存在感が色濃くおふたりのいまに存在しています。こころがチリチリとする痛みをお持ちの方からの相談です。

「主人の前妻がお金の計算ができない人です。会社経営者をしていて当時の会社として借金数千万、個人借金数百万。結果、債務整理をしたようです。今もECショップ、風俗を経営、そして主人の養育費で生活しているようです。ブログに、お家賃20万、子供3人(大学生、高校生、中学生)不登校と。以前は養育費以外に主人から子供達を餌に毎月数十万円要求してきました。一度弁護士さんを間にいれお話ししましたが、お話し中に前妻が引越し、電話も着信拒否で主人への金銭要求はなくなりました。が、風俗のブログで知ったのですが、国からお金が頂けるみたいで子供達三人を病院送りにしているとありました。主人にまだこの事は話していません。どうしたらよいものでしょうか?数年前に子供達を養子縁組し、一年ほど一緒にくらしてきたので胸が痛いです。現在は養子縁組を解消しております。子供達の親権、養育は前妻が持っています。」

お気持ちはほんとうによくわかります。養育費以外に数十万を要求できるということは、ご主人さまと前妻さんは協議離婚をされたのでしょうね。三人のお子さんたちと血縁がなくても一緒に暮らしたことがある相談者さんとしては、心底悩ましい状態であるとお察しします。

詳しい背景はわかりませんが、相談者さんはおひとりでご主人さまと前妻さんのお子さんたちの現況を我が事として悩んでいるのですね。

まずは課題の分離をしましょう。

相談者さんとご主人さまとの間で養子縁組をして共に暮らしたお子さんたちは、どんな事情があるにせよ、最終的に前妻さんと暮らすことを選びました。この時点で、お子さんたちは相談者さんの手の届かないところにいったのです。きつい現実ではありますが、未成年であっても自らの運命を受け入れています。ただ、親権は成人するまでのことです。18歳に達すれば、一人で有効な契約をすることができ、 また、父母の親権に服さなくなることとなります。親権に大きく振り回される必要はないですよ。お子さんたちへのサポートは、いかようにでもできますから。

次に前妻さんについてですが、間接的にご縁があっても、相談者さんがこの方のお金の稼ぎ方、使い方で悩む必要はないのです。どれほど非常識に思えても、破滅的であっても、です。もちろん、お子さんたちやご主人さまに依存するのではというご心配はおありでしょう。そうであっても、ご主人さまとは法律的に関係がなくなっています。離婚時に約束した養育費は粛々と払うことです。たとえそのお金を、前妻さんが勝手に使ったとしても、です。

このふたつを、まずしっかりと認識なさってください。お子さんたちの問題は、お子さんたちの問題であって、相談者さんの問題ではありません。前妻さんの生活やお金についても、前妻さんの問題です。相談者さんが悩んでしまうと、あなたご自身が悩んでいるという問題が増えることになるのです。

そのうえで、ご主人さまにすべてを話して、ともに考えることが大切です。ご主人さまが、お子さんたちのことをどうしたいか。相談者さんはどう考えているか。共に生きるとはそういうことですし、そのためにご結婚されたのではないでしょうか。

私事ですが、私の夫も前妻と調停中、離婚した後も、こころがささくれるような問題が起こりました。喧嘩をしても、意見が食い違っても、私たちはそれを隠し立てせず話し合ってきました。前妻に親権のあった夫の子供たちについても、なにかあるたびにそうしてきました。状況は違っても、相談者さんのお気持ちや状態がわかるのはそのためです。

どうかおひとりで悩まずに、ご主人さまと話し合ってみてください。ともに今日と明日をつくる作業をなさってみてください。相談者さんはひとりではありません。法律的にも精神的にも、お互いにとって唯一いちばんの味方になる。私は、これが結婚の意味だと考えています。

こころの焦燥感が、明日への意欲と変わりますように。問題は越えるため、魂を成長させるために起こっているだけなのです。



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