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ママは、髪の毛ボサボサでもいいと思ってた

出産してから娘が1歳になるまでの1年の間に、美容院に行ったのはわずか2回だった。

1回目は産後5ヶ月の頃。
毛量が多くなりすぎて、いい加減耐えられなくなり切りに行った。
最大の目的は、スッキリすること。
髪の長さとかスタイルとか、そんなことはどうでもよかった。

2回目は産後10ヶ月の頃。
これまた、耐えられなくて仕方なく美容院へ。
引越しをしており、それまで通っていた美容院へは片道1時間弱かかってしまう。そこまでして行きたいという思いはなく、近場の美容院を検索して行った。
このときは、「子どものお世話するのにラクだから結べる長さがいいな」
と思って、長めのボブにしてもらった。
仕上がりは、可もなく不可もなく。


育休生活は、外見に気を遣うことはほぼ皆無だった。
むしろ「ママなんだから、自分の外見に気をくばれなくて当然」とすら思っていた。

復職してからしばらくの間も、同じ意識だった。
さすがに毎日メイクはして出勤していたが、髪型は、ただ後ろに一つ結びにするだけ。
分け目は、産後特有の切れ毛がツンツン逆立っていた。それをスタイリングするのすら面倒で、そんなボサボサの分け目のまま出勤していた。

しかし、鏡を見るたびにイライラしていた。
なんとかしたいと思っていた。

「でもワックスつけたりするのめんどくさい・・・」
「ママなんだから、髪ボサボサでも許されるでしょ・・・」

こんな言い訳を自分にしていた。

しかし、私の本心はちがった。

「この髪型に、不満しかない!」
「鏡を見るたびに、イライラなんてしたくない!」
「ママである前に私。私らしい髪型にしたい!」

ママであることを言い訳に、主体的に髪型を選ぶことを放棄していた。

勢いで、美容院を予約した。
もちろん、通いなれた美容院へ。

片道1時間がなんだというのだ。
私は、10年来通っている、信頼できる美容師さんに、素敵な髪型にしてもらうのだ。

ママだからしばれる長さとか、そんなのは関係ない。
私に似合う、素敵な髪型にしてもらうのだ。


結果、ショートボブにしてもらった。
もちろん、しばれる長さではない。

こんなに短くしたのは、高校生以来。

心が躍る。
鏡を見るたびに、ワクワクする。

そう、これが私。
私らしさを引き出してくれる髪型をしている、私。


これは何も、髪型に限った話ではない。
外見でも、持ち物でも、自分が心の底から望んでいるものを明確に思い描き、それを手に入れるのだ。

それをすることは、けして我儘なんかではない。

自分の理想を叶えてあげられるのは、自分しかいない。

自分を大切にし、自分の人生を生きること。
大きいものも、小さいものも、自分の理想を一つ一つ実現させていくこと。

妥協せずにこれを積み重ねることで、
私は自分を大切にし、幸せにしていこうと思う。

頂いたサポートは、子どものために使わせて頂きます(^^)本当にありがとうございます。