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勝負ごとにこだわりが強い子がいたら…

1. 体育の学習などで…


学級の中で勝負事になるととっても気を遣う子っていませんか?

例えば体育のチーム戦で行う学習や、昼休みなどの休み時間など、勝負事の勝敗にすごく気持ちが入ってしまい、泣いてしまったり、友だちを責めてしまったり、喧嘩したりしてしまう子がいませんか?
きっと今、大きくうなずかれている先生方も多いのではないでしょうか?

私も体育などのチームを決めるときに、そういう子が学級にいた場合、すごく気を遣います。

なぜならば、体育というのは運動が得意・不得意、好き・嫌いなど関係なく皆で同じ種目を行いますよね。
なので、例えば勝負にこだわりすぎる子がいた場合、運動が苦手な子やミスをしてしまう子に対して怒ったり、責めたり、ひどい言葉をかけてしまったり…という問題が起こるときがあるのです。

しかもそういう行為を何も手を打たずに認めてしまったら、もっと伝染して暴言を吐く子が増えてしまいます。なので私は、そういうことが発生した場合、あるものを発動させて、すぐに手を打つようにしています。
それが『ナイスカード』です✨

2. ナイスカードを広めていく


体育でチームが負けた時やうまくいかない時に友だちを責めたりする行為が見られたら…

  1. すぐに学級会を開きます。

  2. 体育の目的を話します。

  3. ナイスカードを紹介します。

  4. 次の体育から使用します。

  5. 学級で良い例を紹介します。

  6. 掲示し、更に広めます。

この流れで責める声は少しずつですが確実に減っていきます。

①すぐに学級会を開きます。
「すぐに」がポイントです。見逃すと次の体育でもきっと同じことが起こります。その中で、

②体育の目的を話し、共通理解します。
学級の中にはいろんな子がいて、運動が苦手な子もいれば、そのスポーツを習い事としている子もいます。その上で体育というのはチームを組み、チーム力を高めながら、その時に習う種目について学習していくものだということを共通認識します。そして
「勝ちたい気持ちはわかるけど、人を責めるのはいいことなのかな?」
と問います。
また子どもたちの声を拾い上げることも大事で、そうするとほとんどの子が「楽しく体育をしたい。」
と答えます。なので、強い言葉を吐く子は影響力がありますが、学級の中ではごく一部だということ、そしてそういう展開をみんな望んでいないことに気付かせます。

③ナイスカードを紹介します
ただそういう学級では、励ましの声や応援の声が少なく、語彙力も少ないことが多いので、まずは子どもたちに知っている励ましの声を『かけ声宝箱』に書かせて集めます。そして、その一覧を学級に貼っておくのです。もちろん最初は少なくていいです。ただ、これからの体育のチーム戦のたびに友だちを励ます言葉や、応援する声を意識的にかけ、そして『ナイスカード』に書き、プラスとなるかけ声を増やしていこうと呼びかけます。

まずは現時点でのかけ声宝箱を学級で集めます。

④次の体育からカードを使用します
ナイスカードを渡しておいて、体育が終わったら書き込みます。おすすめは、チームごとに貼らせるやり方です。

これをたくさん印刷して、切っておきます。

⑤学級で良い例を紹介します
続けていくと、語彙が減ってくるので貼られているカードたちや学級の中の集めた言葉一覧を見て、もしくは体育の時に聞こえてきたナイスなかけ声を紹介していくと子どもたちは更にレパートリーを増やしていきます。そうすると自然と励ましの声が増えていきます。責めていた声が「どんまい」「次はがんばろう」に変わっていくのです。

⑥掲示し、更に広めます。
人を励ましたり、応援したりするシーンは体育だけでなく学校生活の中ではたくさん出てきます。なので実はこの活動は学級の中でプラスにしかならないのです。どんどんいろんなレパートリーを増やして、たくさん広がってほしいので掲示も行いました😊
掲示例ですがチームごとのいいところみつけのようですね笑。チームワークも深まります♪
下はちょっと違うときの掲示ですが、このようにして学級で集まった言葉を掲示していました!

チームごとで貼るのはおすすめ!チームワークが断トツでよくなる!
ナイスカードの時ものではないですが、参考までに(例)

3. 資料提供

勝ち負けにこだわることは本来であれば悪いことではないのですが、35人ほどのいろんな事情を抱えた子どもたちがいた場合は、責め立てるような声はプラスにはなりませんし、許すわけにはいきません。
運動が得意な子の中には、応援の声や声かけがとってもじょうずな子もいるし、みんなをうまくまとめ上げてくれる子もいます。運動はそんなに得意じゃなくても体を動かすことがとっても好きな子もいます。体育は比較的好きな子が多いですが、やっぱりなかには嫌いな子もいます。なのでやっぱりいろんな子がいると考えた時に、1年間同じ空間で体育を行うので、楽しく体育ができるように自分は意識していたいと思っていました。

こうやって考えると、体育の学習ではいろんな種目を先生方は教えるのでほんとにすごいなと思います。だって同じスポーツをすることを目的とした子どもたちではなくて、別にその種目を特に知らない子や興味もない子、すごく得意な子や運動自体が好きではない子など、さまざまな子どもたちに教えるのですから…笑。
ただ、座学よりは子どもたちも体育は好きな傾向にありますが、たまにチーム制になるとギスギスしてしまう子どもたちがいた時には、こういうことが起こっているのかもしれませんね😅
そういう時にもしかするとこのやり方がお役に立てるかもしれません😊
少なくとも私はこのやり方を続けると少しずつですが、友だちを責めるような声は聞かれなくなり、負けても勝負を楽しむようになる姿が見られるようになりました。
下に『かけ声宝箱』と『ナイスカード』をダウンロードできるようにしておきますので、使いたい方は使われてください!

↓ ↓ ナイスカードダウンロードはこちら ↓ ↓

【ナイスカード】
これを印刷しておいて、切っておきました。

【かけ声宝箱】
まずは励ます声や応援の声にはどんなものがあるのか出し合いました!

体育だけでなく、日常の中でも使えるかもしれませんね😊
自由にアレンジしてお使いください~♪


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