見出し画像

育休を3回取得した私の7年間と、これから(後編)

明日、育休からの復帰を迎えます。
初めての出産から約7年。
3度の出産、2度の職場復帰、家庭でも職場でも様々な変化がありました。

前編では、私の初めての出産から3回目の育休を終えるまでの7年間に起こった変化と、育休最後の1年について綴りました。

後編では、育休期間の経験と学びから見えてきたもの。どのように会社に共有したかと、復帰に向けての心持ち、目標を綴ろうと思います。

3回目の育休で経験と学びから、見えてきたもの

私の育休

良いことも、目を背けたくなるようなことも、今までの自分を全て受け入れていこうと思えたことが、新たなチャレンジへのハードルを低くしてくれました。

自分への期待値、理想が高く、失敗を恐れて、動けなかったことが、沢山あったことに気づきました。
「一歩一歩」その言葉と、応援してくれる仲間の存在が、チャレンジへの恐れを少しずつ溶かしてくれました。

35歳。気づけば、社会を担う年齢になっていました。外の世界を見ると、若くして自分の道を進み、活躍している人々の存在を眩しく感じました。

同年代で、私から見て活躍しているように思える人たちの話を聴くと、皆はじめは小さな一歩からのスタートでした。自分の奥にあった大切な深い想いが少しずつ形になり、楽しく活動している姿が仲間を引き寄せて、大きな動きが生まれている。それが、色々な人に注目されるようになり、更なる期待を受け、悩み・考え続けながら進化して行かれているように感じました。

才能とか、環境に恵まれたということも、もしかしたらあったかもしれませんが、あまり関係ないように感じました。それぞれが自分の力で切り開いてきた今を生きている。そして、よりよい未来を目指し、励んでいる。
そのことに感動し、私もそうなりたいと思いました。

そして、それは何も特別なことではなくて、自分の日々の暮らしから体現することができる。子育てしながらでも、子どもと一緒にでも、できることなのかもしれない。そういう希望を持つこともできました。

これからどんな人として生きていくのか

育休中の様々な経験から、こんな人になりたいという姿が浮かび上がってきました。

つなぐ10

つなぐ

つなぐ2

つなぐ3

つなぐ4

私の育休まとめ3

つなぐ☆

※昨年11月~1月、踊りたくなる九州をつくる仲間たちと学び合った「プロデューサー養成講座」での発表資料より。(一部加筆・修正)

様々な問題を深く知れば知るほど、ワクワクだけでは前に進めないこともあると思いますが、育休中に気づいた、私自身が持つ共感と感情のエネルギーを、喜び、楽しみ、そして、怒りや哀しみをも、プラスのエネルギーに、笑顔に変換できる方法を、諦めずに模索し続けていきたいと考えています。

育休期間の自分変化、行動、これからの展望を、会社と共有する

過去2回の復帰面談。家庭の状況等を聞かれて終了。キャリアに関する不安があったものの、弱みは話せないというような心理状況になってしまって、上手く本音を話せないまま、仕事復帰。

仕事での自分の理想と自分のスキルや仕事に使える時間のギャップが受け入れられず、一人で抱え込むことが多かったような気がしています。

今回の復帰こそは、同じようになりたくないと、ずっと思っていました。

新卒以来ずっと働いてきた会社への復帰にモヤモヤしていた昨年の10月、人事担当である先輩に連絡を取り、復帰への不安や考えていることを聴いていただく機会をいただきました。先輩は、退職という選択も含めた様々な選択肢を認めた上で、人事として、というよりも、人として向き合い、話をしてくださいました。
一人の人間として、ありのままの姿を受け入れてくれた先輩の存在に心底安心したことも、育休最後の半年を楽しめた一つの大切な支えだったと思っています。

そして、3月に迎えた復帰面談。私は、プレゼンシートを2枚用意して臨みました。

<一枚目>
◆私と会社
◆育休中の経験・行動
◆思い描く、私の未来
◆会社でどんな仕事がしたいか
<二枚目>
◆育休中の経験・行動(詳細)
~社会を知る
~自分を知る
~人とつながる、学び合う
~ワクワクする未来へ、企画遂行する

今まで振り返り、まとめてきたこと、チャレンジしたこと、企画実行してきたことを、共有しました。

オンラインでの面談。会話の中で、会社・組織・経済活動に対するバイアスが自分の中にまだまだ残っていることに気づかされ、自信を失いかけ、悔しい思いをするという出来事もありましたが、それだけ会社で本音が言えるようになったのだ、会社の仲間からの本音のフィードバックを受け取れたのだということを、プラスに捉えたいと思い、切り替えることができました。

新天地での仕事復帰

そして、4月。異動の連絡がありました。
既存事業に関わる部署から、イノベーションを推進するグループへ。

復帰面談での育休期間の行動やこれからに向けた私の想いを受け取っていただき、踊れる可能性のある環境を用意してもらったと感じました。大変ありがたく思っています。

社会も、会社もこの2年で劇的に変化しています。復帰して、私自身がその変化をどう感じるのか。そして、私自身の変化を感じることができるか。

入社動機でもあった「社会を温かくしたい」という思い。人とのつながり、自然、社会とのつながりを求め続ける私自身の特性。それらを活かして、つながりを見出し、新たな発想でつながりを作り、人を笑顔にすることができるのか。社会へ、会社への貢献にどう接続させていくのか。

これからの私に求められていることであり、自分自身も求めていきたいと思っています。
そして、その変化を、節目節目で振り返りながら、前に進んでいきたいと思っています。

それはきっと、その先の未来に続く、エネルギーになると信じています。

復帰にあたり、意識していきたいこと

会社復帰にあたって、意識していきたいことを、3つ掲げたいと思います。

1.オープンでフラットなコミュニケーション
(自分に正直であること、相手が正直でいられる空気を作ろうと努めること。愛のあるフィードバックで高め合える関係を作ること。)
2.千里の道も一歩から
(一つ一つのアイデアの種、小さく始め、失敗を恐れず楽しむ。まず、手を足を動かしてみる。目の前の人を大切に。人の本音を聴き、意見を求めること。振り返り、自分の言葉に、形にしていくプロセスも大切に。)
3.ご機嫌良くいること
(自分がご機嫌良く、笑顔でいられると、周りのことも温かな目線で見ることができる。自分の身体・感情の変化を感じ、心地よくいられるやり方を常に考え、行動する。周りの人の機嫌が良いと自分も楽しくなる。互いにとってのベストを考える。)

いよいよ明日が復帰。
私の育休中に、本社が移転したこともあり、オフィスに行くのは初めてです。明日は、所属グループの上司との面談、そして、これから使用するPCなどの機器を受け取り、設定する予定です。

どのくらいの方が出社しているのか、行ってみないと分かりませんが、まずは、元いた部署でお世話になった方にご挨拶したいです。この状況下で直接ご挨拶できないことも考え、電話やメールも含めて、連絡を取りたいと思っています。(休暇中の方には、お休み明けに。)

そして、新しい部門の方々への挨拶。これから働くコミュニティに、どんな人がいて、どんな想いで働いているのかを一人一人との対話の中で、知っていきたいです。そこから、会社の変化を感じ、今の会社や事業についての理解を深めていきたいと思います。

上司との面談では、まず、上司の話を聴き、上司から見た部門の状況や、求められることを教えていただくとともに、私自身が考えた、この半期でやってみたいこと、アイデアを共有してみようと思っています。


転職したことはないですが、転職したような新たな気持ちで。共感できる想いや、活かし合える違いを見つけながら、自分の想いを丁寧に発信していくところから始めていきたいです。そのつながりを、部門を超え、会社全体に、関係会社にも広げていけたらと思うと、ワクワクします。

併行して、会社・業界を超えて、場所を超えて、目指したい社会を、世界を、実現しようとしている人たちとつながって、コラボしていくことを考えていけたらと考えています。


やることは育休中にやってきたことと変わらないと思っています。
そこに、どうビジネスの視点を組み込んでいくか。
そこが、私にとっての一番の課題となりそうです。

悩みながら、仲間と議論し合いながら、ワクワクする未来を作っていきたい。日々の暮らし、働くなかでの気づきを、笑顔の種にしていきたい。

私の学びと挑戦は、これからも続いていきます。

最後に

育休をいただけたこと。そして、育休中に出会い、つながり、私に挑戦の機会を、安心と温かなサポートを、たくさんの刺激と気づきを与えてくださった皆さまに、心から感謝しています。

その感謝を、これからの行動で、生き方で示していけたら嬉しいです。

そして、この育休中のチャレンジを、時に迷惑を被ることもありながらも、サポート、受け止めてくれた、同士である夫、子どもたちに、心からのありがとうを伝えたいと思います。

私自身も、家族がチャレンジしたい環境をつくり、サポートできる自分でいたい。家族皆がご機嫌でいられることを大切に考えて、動いていきたいです。

育休中に頼りにした本の一部をご紹介

ほとんどが育休中に出会った方々からご紹介いただいた本です。

私の育休まとめ7

前編に続き、とても個人的な内容を綴らせていただきました。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。

あなたの次の一歩が、ワクワクする未来につながることを願っています。
お互い、楽しみながら、頑張りましょう!!


※2年ぶりの職場復帰を機に、会社で使う氏名を変更することにしました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?