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Trasmatta 最終章 (床を汚さないで)

Trasmatta(過去記事)が一般的になったのは19世紀の後半になってからでした。テキスタイルは手作業で作られ、もちろんとても高価で価値があり、衣類や寝具が主な用途でした。衣類や寝具を繕って大切に使い、完全に磨耗した場合にのみ、床を保護および装飾するために、それらを細片に切断または引き裂き、敷物に織りました。

Trasmattoのトレンドは、ヨーロッパ大陸から、裕福な家に最初に持ち込まれました。19世紀の前半の間、マットは特別なものとして大切に使われるようなものでした。当時、人々は秋の大掃除をし、床を隅々まできれいにした後カーペットが出し、春が終わるまで床を暖めるものとして使いました。春が来ると、マットは注意深く洗濯され、巻き上げられて片付けられました。

また冬の大きなイベント クリスマスや結婚式などの一大イベントの前にもマットは敷かれました。 主にインテリアのデコレーションとして、そしてまた冬の寒さをしのぐためという理由をよく聞きますが、もう一つ大きな役割があったんです。

  • スヌース

スヌースって聞いたことありますか?
たばこの代わりに、スヌースというニコチンの塊を唇と歯茎の間にいれるガムのように小さな袋状のものがあるのですが、当時は袋入りではなく、たばこの葉のようなパウダー状のものだったのですが、それを床に吐き捨てるのが普通(普通という言い方は少しおかしいですが、そういう光景が日常でした)でした。 大勢の人がパーティをして去った後の床は、想像できますよね。床がものすごく汚れたんです。吐き捨てられたスヌースや食べ物、アルコールのこぼれた後。。。

当時は女性が家事を主にしていましたから、女性たちは考えたんです。汚くしないで!!と呼びかけないでも自然とそういう行動に導ける方法を。

そこで、当時貴重であったTrasmattoを床を覆うように敷き詰めたんです。
当時貴重だった布を床に敷くことができるというだけで、富を象徴できる時代にいったいだれがその布の上にスヌースを吐き捨てることができるでしょうか。 
どこから広まったのかこの方法は結構あちこちに広まったらしいです。

女性のイライラ。どの時代でも同じですね。。

そのいらいらわかる~。て思ったら♡してください。


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