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苦手を受け止めることと挑戦させることー幼稚園体験の中考えたことー

来年度の入園に向けて、幼稚園の見学や体験に通う日々が始まった。
色んな特色のある幼稚園があって、息子が色んな反応をしているのを見るのが本当に面白い。
そんな中、色んな園を見て、息子の様子を見ていて考えたことをまとめておきたい。

私の息子は、この前の記事でも書いたが、極端に人のいる場所が苦手で、すぐに固まってしまう。

みんなで同じことをするのが嫌で、親子でダンス!とか輪になってお散歩!なんかも端でじーっと見ている。
みんなが椅子に座っている時も、自分で靴を履いて一人帰ろうとしていた。
家では、一人で歌ったり踊ったり、自分でお話を作っていたり、自由にのびのびとしているけれど、一度知らない人たちがいる場所になるとシャッターを閉じる。

他の親子が楽しそうに踊ったり、歩いたり、何か活動に参加したり、きちんと座っていたりしている中、端で二人でいるのは、思ったより(しんどくはないけど)色んなことを考えてしまう自分がいる。
「目立っているなぁ」
「うちの子だけだなぁ」
「〇〇できない子って見られているのかなぁ」
「甘やかしているって思われるのかなぁ」
「このままずっと集団に入るのが難しいのかなぁ」
「先生からしたら困った子になるのかなぁ」
教員という立場を知っているからこそ、色んな人の考えが頭に浮かぶ。

それでも息子は「楽しかった」と言う。
楽器に触りたければ触るし、人がいないところで自分の気に入ったおもちゃを探し出して遊ぶし、人が多くても動物に触りたいという興味が優ってどんどん進んでいくこともあった。

2歳でも「やりたい」の種は、しっかり根付いている。
それを見せつけられている。

私は、息子のそばにいて、何度も迷う。
「どうやったら参加してくれるだろう?」
「無理やり参加させるべきなのか?」
「私が楽しそうにやっていたら挑戦してみるかな?」
でも結局、隣に一緒に座ることを選んでいる。
息子の「やりたい」を待つことを選んでいる。

振り返ると、教員としては、「苦手を克服させること」「苦手でも挑戦させること」に目を向けがちだったように思う。
できなかったことができるようになると、感動するし、サポートした側は達成感もある。
ただ、いま、息子を見ていると、それだけが正しい道ではないと教えられているような気がする。

もしかしたら挑戦しないことで、できるようにならないこともあるかもしれない。
息子本人が何か困ることもあるかもしれない。

でも、なんとなく、できないことがあっても、息子の「やりたい」からくる「やってみよう」は強さになるかもしれないって思えている。
今は、母親である私に、素直に「やりたくない」「嫌だ」を言える関係性でいたいと思う。

ちゃんと息子の中に「やりたい」の種は根付いている。
だからこそ、私はその「やりたい」から帰ってこれる安全な場所でいてあげたい。
やってみて、できなかった時も
やってみようとも思えなかった時も
嬉しい時も
悲しい時も
悔しい時も
帰ってこれる場所があれば、また「やってみよう」と思えるはずだから。

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