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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】6月第2週

第10週

夏の高みに向かって
輝く太陽が昇り
私の人間的な感情を
空間の彼方へと連れ去っていく
予感を伴って 感覚が内側に蠢き
遠くから 私にこう語りかける 
”お前もほどなくわかるだろう,
今,お前自身を神なる存在と感じたのだと”

"Zehnte Woche"(Steiner, 1912)
訳:yuka ogiso

思いきり
上に手を伸ばした
昇りゆく太陽に おいていかれないように

気づけば
むっとする土の匂いは はるか下にあって
私は 強い光の中にいる

光が私を抱いているのか
私が光を放っているのか

ともあれ もう意味をなさない
これが私だと思っていたものは

あまりに小さく あまりに大きく

鼓膜がかすかに膨らんで 震える
無限の彼方へ 

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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