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魂のこよみ

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Anthroposophischer Seelenkalenderは,ドイツの神秘思想家ルドルフ・シュタイナー(Steiner, Rudolf)が1912年に発表した詩篇形式のカ…
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#今私にできること

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第2週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第2週

第28週

私の中に 新たなる存在の広がりが
生き生きと感じられる。
そして 力に満ちた思考の光が
陽光を存分に浴びた魂に導かれて
生の謎を解き明かし、
数多の願いを成就させる。
とうに翼の萎えてしまった たくさんの望みを。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso) 

とうの昔に忘れてしまっていた感覚。

鳥になって青空を舞い
猫になって塀の上を歩いた
箒に乗って宙を飛び
石ころは

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第1週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第1週

第27週

存在の深みに誘われていく。
予感に満ちた憧れが 自らを見つめよと私を鼓舞する。
私自身が 夏の日がくれたもの 
今は 秋の空気を温めながら 萌芽として息づくもの 
私の魂の迸る力であることに 気づくようにと。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso) 

きらきら光る水面に別れを告げて
海の中へと深く潜っていく。

太陽の光が次第に届かなくなって
水は肌にひんやりと冷たい

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】9月第4週

第26週

自然よ、母なる存在よ、
私は 意思の中心に 汝をしかと抱く。
その燃えさかる意思の炎は
私の精神の欲するものを 熱く鍛え上げる。
私自らのうちに私を抱える自己感を
必ずや産み出そうとする 強い衝動を。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

かつて外にあった自然が
今や 私の内にある。

花の蕾をほころばせ、木々に緑の葉を萌えさせた
生命の迸りが
川にたゆたう小舟をひ

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】9月第3週

第25週

私はもう私のものだ、
明るい内なる光が
空間と時間の闇を照らす。
自然の営みが眠りにつこうとする中で
魂の深みは目覚め
眠らずに 太陽の熱を
冷たい冬の大河に運ぶ。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

私の中に灯ったほんの小さな光。
吹けば消えてしまいそうな小さな光。

その温かいオレンジ色が
揺らめきながら、
私の輪郭を照らし出す。

私は 他のものではなく

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