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あとがきに代えて(やさいクエストの話)

 さて。ひとまず全話載せ終えた『やさいクエスト』、読んでくださった方どうもありがとうございます。
 そもそもなんでそんな話書こうと思ったのかと問われたら『ネタが降ってきたから』としか答えようがなく。こう、おフロでシャワー浴びてるときに閃いた感じで。ピコーンと。
 身近な野菜が喋って戦うファンタジー。シュールな世界観をできる限り大真面目に描いて、笑いと感動を得てもらえれば良し……ということで、内容的には児童書からライトノベルのあたりを意識しつつ、文体はやや堅めで進めてギャップを大きく――と、開始前に基本方針として決めたのはこんなところで。
 で、事前に参考資料代わりにしたのが、一部ではわりと有名な『サラダの国のトマト姫』というゲームのファミコン版、の3DSバーチャルコンソール配信版。そして展開の参考にしたのがこれまた一部では割と有名なゲームボーイの『カエルの為に鐘は鳴る』。こうして改めて眺めると二つともタイトルだけでは内容がさっぱりわからない。これぞシュール。

 正直言ってしまうとネタ被り回避のために初めて遊んだ『サラダの国のトマト姫』だったものの、主人公のキュウリ戦士がトマト姫を助けに行く、という王道ファンタジー的な筋書きの割にときおり野菜銃火器野菜機動戦士が出てくるなど、どちらかといえばファンタジーの皮をかぶった近未来SFディストピア寄りだったので、あまり心配するほどの同一感はないことと思う。
『カエルの為に鐘は鳴る』は小学生くらいからそこそこの頻度で遊び続けているゲームで、主人公とライバルキャラ、二人の王子サマがこれまたお姫様を助けに行く、というストーリー。キャベツはまだともかく、ジャガイモはこのライバルの影響をものすごく受けている。ああいう系のキャラ、動かしやすいよね。セリフ回しとか。
 ストーリー上で重要になってくるのが二人の王子の友情でもあり、そこのところは大いに参考にさせてもらった。
 他、冒頭部分は『LIVE A LIVE』の中世編、タイトルはもちろん『ドラゴンクエスト』から――野菜たちが生きる意味を探し求める旅、ということで、つけた。

 なんだか色んなゲームの影響を受けているのではっきりオリジナルだと言っていいものか迷うところだけど、とりあえずここで挙げたタイトルはどれもおもしろいので興味があればプレイしてみてね。

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