フライング・ラプソディ

　休日のランチをどうするか。これがまたなかなかの難題である。サラリーマン業に赴いていれば社員食堂で手軽にお安く、また悩むこともなくすんなり済ませてしまえる分、そうでない日のことを考えるのが大変めんどくさい。
　歩いて５分のコンビニには社食が休みの土日祝にたいていお世話になっているものだからそれ以外の日にまで変わり映えしない味を求めたくもなく、かといって他で買い物となれば車を出さないといけない。たかが数キロ、されど数キロ。ここ最近は部屋の中でやらなきゃならない作業の方が多いものだから動かなくていいものならなるべく動きたくはない。しかし何かしら買いに出ないと気の利いたものは無い……。

　仕方なく、ちょっとした買い物に行ったついでにフードコートでカツ丼を頼んで、ひとまず昼食の悩みは解決してしまうことにした。手軽にお安くハズレなく、無難に終えていい事柄は無難に終えてしまって、後の時間は家でやりたいことをやるべきさ。数日前にいただいてあった缶コーヒーとスナック菓子でおやつの準備もカンペキだ。そうして一日noteをいじって、有意義な休日は幕を下ろす――はずだった。
　そのまま夜を迎えて晩ゴハン、本日の献立はなんとカツ。結構なボリュームのとんかつではないか。とんかつDJもビックリの二部構成。少々偏ってしまったが、まあ美味しくいただく分には問題なかろう。たまにはそういう日もあるさ。食事も済んだらその他諸々も済ませて、後は横になるだけ……。

　が。なんということでしょう。全っ然眠れない。
　食べたカツが胃にもたれて絶妙にきもちがわるい。吐くほどではないにしろ、違和感バリバリの胃は完全に眠気を吹き飛ばしてなおかつカツに負けている。一方のカツはもたれた挙句にスナック菓子と談笑でもしてんじゃないかというほど動かざること山の如し、これはまずい。Wカツのコンボに対抗するためオレは場に胃腸薬を召喚するぜ。これが逆転への布石だ。
　こういう場合に時々使っている胃腸薬を飲んで、今回もひとまず安心、と思いきやイマイチ効き目が薄い。いやおそらくまったく効いてないわけでないのだ。だがしかし胃にもたれきったカツを再び歩ませるにはやや足りず、眠れないまま数時間。胃腸に異常で微妙に不調、次から次へのカツ＆カツ、ちくいち美味でも胃はカツカツ、揚がったフライ食らってツライぜ続く懊悩つぶやくよoh no…

　そんなわけで、落ち着いて眠れたのは今日（コレ書いてる日付）の午前三時半ごろでしたとさ。
　くそう！　皆は野菜も食べよう！！