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私が占いに求めていたもの。そしてがっかりしたこと

小学校1年生の頃「さそり座の星占い」の本を持っていて繰り返し読んでいました。(さそり座の女です)

小学校1年生くらいって世間体も気にせずに自分の興味にまっしぐらになれる頃だと思うのだけど、その時にはもう占いに興味あったんだなーって我ながら思う。

その後も占いは基本信じて生きてきました。ただお金を払っていったのは今のところ2回だけ。(多い?少ない?)雑誌の占い特集を見つけちゃうと買ったり読んだりする程度ですが。

ただ何をそんなに熱心に読んでいたのかと言うと、女の子らしく「今週の恋愛運は絶好調!」とか「今年は結婚運がいい」とかは全くと言っていいほど興味がなかったのです。運というより恋愛そのものに興味なかったし結婚願望もなかったから。人間関係(相性)、仕事運、財運にはまぁまぁ関心あったけれど。

主にみていたのは「自分の性格」です。

「自分の性格くらい自分で分かるでしょー」と思いますか?私もなんとなくは知ってるつもりだったんですよ。いや、つもりではなく知っていたんです。そして自分の性格が好きじゃなかった。

だからどこかで何かで誰かに「あなたは本当はこんな性格よ」と私の理想とする性格を私の中に見出してほしかった。私の昔の理想は「明るくて誰とでも仲良く出来る人気者キャラ」「自分に自信があるキラキラ美少女キャラ」主人公になる器のキャラクターですね。でも占いをやれどもやれども

そんな要素は見つからない。挙句の果てに初めてお金を払って占い館に言って見てもらった時に言われた一言がその後10年以上私の心に影を落とすことになったのです。

「人に嫌われる性格ですねぇ」ただ淡々とそう言われて。

・・・・・そんな言い方ある?

前後のやり取りは覚えていません。その一言だけが突き刺さって。自覚はあったの。人付き合いが苦手だったし。でもさ、救いが欲しかったんだよ。若かったしさ。そんなに私はダメな人間ですか?たとえそれが真実だとしてももう少し言い方ってものがあるだろーーー!

占い師と言えども人間。万能じゃないし相性もある。今なら分かる。理想の答えを求めてさまよう占いジプシーになるタイプではなかった私。その後は書物によって知識を得て自己分析をするクセが身についていきました。

結果分かったことは、自分の基本性質は変わらないということ。自分が持ち得ていない性質を発揮することに時間を使うよりも自分の性質を活かす方が効率的だということ。

理想を掲げてそこを目指すのも悪くはない。けれど素質がなければそれはほとんど無駄になる。それこそ皆に愛される桜の木になろうと努力をしても、自分がサボテンだったなら花咲く場所は灼熱の砂漠。日本の土壌では輝けない。でも万人受けはしなくてもサボテンの花にたくましさや美しさを見出してくれる人は必ず存在する。

占いは真実を伝えてくれる。だから占いに自分の期待する答えを求めたら大概はガッカリする結果に終わります。後押ししてもらえることもある。自分は正しかったんだって安心することもある。けれど最初に理想を描きすぎても修正されることになるだけ。占いに頼りたい時は弱っている時だったりするのでそこへ「自分の本来の姿」を突きつけられて軌道修正させられるのはつらい。けれどその先へ進むしか人生は変えられない。

私は何をやっても「協調性がない」「人の好き嫌いが激しい」「落ち着きがある」は必ず出ます。理想だった「明るくて誰とでも仲良く出来る人気者キャラ」とは割と対極。

占いって「おおらかだけどわりと几帳面」みたいに、どっちにでもとれるでしょー!という表現も往々にしてありますが。人間って色々な要素を割合を変えて内在させているものだろうし、矛盾もまた人間らしさだったりする。それでも何をやってもそんなにも「協調性がない」なら、もう受け入れるしかないじゃないの。

日本って和を重んじる傾向があるけれど、個としての活動が推奨されるフィールドだって必ずあるはず。苦手なものがあったって構わないんです。苦手って自覚があれば対処法だって身に付けられる。

変化はできないんじゃないかな、とすら思う。赤は赤だし青は青。でも進化はできる。赤ならより華やかな赤を目指して青ならより鮮明さを磨いて、と言うように。

世の中全員が「自分に自信があるキラキラ美少女キャラ」だと何もストーリーが始まらない。人間の決めた一般常識なんて占いの世界では通用しない。みんながこんなにも違うことで世界は彩られていくのだから、自分の色を磨き上げるしかないんだな。

占いにガッカリしたのは私が勝手に見当違いの期待をしただけでした。確かに事実を突きつけてくる占いは厳しい。けれど「それがあなたよ」と認めて教えてくれるものでもあるのです。

自分を知りたかったわけなので占い以外に心理テストも好きなんです。心理学とかも興味あったけど、結局今進んでいるのは占いの世界です。私はスピリチュアル的なことにも興味があるし向いてるらしいので。占いによると、ですけどね。

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