犬が資源を守ろうとする行動
こんにちは、ドッグトレーナーのYUKAです。
今日はご相談件数の多い、リソースガーディングについてのお話です。
犬が自分の資源(食べ物・寝床・おもちゃ・フードボウルなど)を
ほかの犬や人から守ろうとする行動(威嚇や攻撃)を
リソースガーディングと呼びます。
たとえば、食事中や睡眠中の愛犬に近づくと
唸る、歯をむき出す、からだを硬直させる、鼻にしわを寄せるといった威嚇や
突進してくる、咬みついてくるなどといった行動をみせるのがそうです。
こういった行動に対して
多くの方は、怒る・叱るといった対応をしてしまうと思います。
しつけが足りていなかったからではないか。
甘やかしすぎてしまったのではないか。
人を舐めているのではないか。と不安になってしまうからですよね。
けれど、リソースガーディングは
《資源が取り上げられることに対する犬の不安》から来ているものなので
罰を与えるという対応は事態を悪化させてしまいます。
わたしのところへも上記のように
リソースガーディングに対して
罰を与える方法を試し、一時的な改善はみられたものの
のちに悪化してしまったということで、ご相談に来られる方は多いです。
攻撃行動の多くは根底に恐怖があるといわれています。
その恐怖や不安というのは、罰を与えることで和らげることはできないのです。
リソースガーディングをもつ犬が必要としているのは
何度も資源を取りあげられる経験や
不安を煽るようなトレーニングではなく
だれにも奪われない・邪魔されないという安心を積み重ねる経験です。
おいしいものや楽しいもの、心地の良い居場所はあなただけのものですよ。と安心できる空間をつくり、そこでたっぷり堪能してもらう。
そういった安心や信頼を育む土台づくりからスタートします。
たとえ、犬に攻撃行動がみられたとしても
しっかり環境を調整していけば
誰も傷つかない方法でアプローチすることも可能なのです。
愛犬にとっての家族の存在が、
奪う人や脅威ではなく、
与えてくれる人、信頼できる人になれば、お互いが暮らしやすいですよね✨
カウンセリングやレッスンでは
こういった問題に対して環境や接し方を含む、
アドバイスやご提案をさせていただいています。
どなたかのヒントになれば幸いです🌸
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