見出し画像

【君たちはどう食べるか🇺🇸】アメリカ円安回避メシ/Cheap Eats to Beat Weak Yen in the US

旅動画その2です。
ポッドキャストとして音声だけ聞いてもわかるように構成しております。

動画を見る時間はないけど、内容は知りたい! というか動画より読んだ方が早いしアタマに入る!(私もそういうときがあります)……というかたはこちらのテキストをご覧ください。

baggage2
【満足できる円安メシ🇺🇸】Satisfying meals even with a weak Japanese yen in u.s.

2024年4月、人生で経験したことのない最も円安なタイミングでアメリカに行くことになりました。毎日何を食べようか?! I'm going to the US when the yen is at the lowest point in my life. What should I eat?

ーーーーーーーーーー

みなさんこんにちは、バゲッジのユカです。
2024年の4月8日にアメリカを斜め横断する皆既日食を見るため、ダラスとニューヨークに約2週間行ってまいりました。今回は、この空前の円安と物価高の中、倹約を旨とするネオ・バックパッカーとして、現地でどんなものを食べてきたかをお話しします。
 
まずどのくらいの物価感かというと、ニューヨークの台湾風路面店で売っていた日本式の三角おにぎりが一個6ドル、940円でした。具は見た目普通のくきわかめでした……これって海外でよく見る、わかめを綺麗な緑色に着色して海苔巻きや軍艦の具にしているのでよく見るものです。
 
現地に数日いて実感したのは、やっぱり人件費がかかっている加工食品は高いということです。なので、野菜や果物は意外と安い……というか果物なんかはむしろ日本より安いものも多かったです。私は果物めちゃくちゃ好きなんですが、日本では節制しているのでこれは嬉しかったですね。
 
完全自炊を目指そうとも思いましたが、午前中に仕事して、午後は街を取材して夜に宿に戻るとなると、調理をする時間が思うように取れなかったので、出来合いのものを買って簡単に整えるという食事が多くなりました。
 
ではでは具体的にどんなものを食べていたかを振り返ってみます。
 
旅の前半はテキサス州のダラス。ここは皆既日食を見るために滞在しましたが、ダラスの雰囲気も体験したくて足掛け6日間ほどいることにしました。人口は約130万人の全米9位の都市、真ん中にはオフィスビルが立ち並んでいましたがかなり局所的で、こう、広く低く街が広がっているという印象です。
私が滞在していたのは中心からバスで10分くらいのオールドイーストダラスという地域で、行き交う人のほとんどがスペイン語を話しているという地域でした。キッチンとバスルームは共有のAirbnbで一泊1万円くらいです。
 
ついた初日、すでに夕方でお腹もそれほど空いていなかったので、とりいそぎの水や果物をすぐ近くのドイツ系ディスカウントスーパー「ALDI/アルディ」で。ブリオッシュ、イチゴやアボガド、バター、生ハム、ワインで24ドル3723円。うーん、ディスカウントストアにしては高かった。ただいちごは1パック2.69ドル420円、アボガドは10個で2.29ドル360円だったのかなりお得感がありました(数が多くてちょっと飽きたけど……)。
 
もう一軒近くにあるのがメキシコ系スーパーの「EL RANCHOエルランチョ」。ダラス滞在中に数回行きました。入ってすぐの色合いや香りがもう、それはそれはメキシコなのでダラスにいることを忘れそうな空間でした。入ってすぐのところにデリがあったのですが、これがもう全部スペイン語でわけがわからないので、適当に指をさしてお願いしました。牛の煮込みが4.29ドル670円、ライスをつけるとプラス99セントで合計830円。なかなかにリーズナブルです。ライトな香辛料で肉は柔らかく煮込まれ、なかなかイケました。また別の日は肉と野菜がゴロゴロのポトフを二人前パックしてもらって8.99ドル1400円。2回分だと思えばこちらもかなりお得でした。アボカド10コがなかなか減らないので、野菜代わりに付け合わせとして食べていました。
 
そして私がアメリカで一番大好きなスーパーチェーンのTrader Joe’sへ。再開発された新しい飲食店の集まるエリアにあります。ロサンゼルス発祥のチェーンで、実はドイツのアルディはこのTrader Joe’sの傘下でもあります。
商品のほとんどがプライベートブランドで、とにかくパッケージがユニークでデザイン性も高いので、店の中にいるだけで気分が上がります。オーガニック傾向が強く味も信用できるけど、値段はそれほど高くありません。ここではユーザーが選ぶベスト冷凍食品に輝いたバターチキンカレー4.49ドル700円、レモンチキンのサラダ4.99ドル780円、アーモンドミルクやジュースなど、全部で15,53ドル2440円でした。
 
閑静な住宅街にあったのはWhole Foods Market。テキサスが本拠地の巨大チェーンで、ここも好きなスーパーのひとつです。中の上くらいのイメージで、特にデリの味は信用できるからアメリカ滞在のおりにはよく利用しています。2017年にAmazonに買収されたので、値札をよく見るとプライム価格が書いてあるものがあってちょっと不思議な感じでした。
デリは454グラムで13.99ドル、2200円なので安くはないのですが、うまく詰めれば翌朝分も入ります。ここではバナナがなんと5本で1.1ドル172円、りんごは10個入ったふじが5.99ドル940円。バナナはどのスーパーも本当にお得で、この後もあちこちで買うことになりました。
 
一回も外食しないのも悲しいので、たまたま徒歩圏にダラスいち美味いと誉高いラーメンの「Ichigoh Ramen」に行きました。日本の有名店で修行したシェフに、従業員の皆さんも日本の方。「林檎―フェンネル塩」というメニューにほうれん草をトッピングしてもらいました。澄んだスープにしっかりした出汁、中太の麺にちょっとお酢につけたりんごスライスの相性が抜群でした。こちらの麺は北海道から取り寄せているとのこと…本当に完璧なひと時でした。19.48ドルにチップ入れて25ドル、3900円でした。
 
さてダラスの後はニューヨークで10日間サバイバルです。1ドル80円を切った円高の時に来たときの思い出は、しばし封印です! 
 
滞在先はニューヨークのマンハッタンからバスで15分ほどのニュージャージー。ユニオンシティという地域で、ここでもキッチンとバスルーム共有のAirbnbで一泊1万円くらいでした。正面にはまたもやメキシコ系のスーパー。往来を歩く人もスペイン語だったので、ダラスと同じく移民の人が多いエリアです。着いてすぐはそのスーパーで水やブドウ、パンとチーズなど基本的な買い物をしましたが、23ドル3500円と、ダラスよりもぐんと出費が多くなる気配にみぶるいしてしまいました……。
 
そして大好きなスーパーTrader Joe’sへ。マンハッタンとルーズベルト島を繋ぐクイーンズボロという橋の下につくられた支店が素晴らしかったです。橋を支える高い天井にうっとり……。お土産にはその橋をモチーフにしたオリジナルのショッピングバッグがおすすめです。
バナナ、ガーリックブレッド、ヨーグルト、モツァレラトマトのサラダ、お土産用にカワイイ缶入りミントタブレットが10個。で32ドル、5000円。
 
Whole Foods Marketでもまたもやデリを利用して、詰めに詰め込み夕飯と翌日朝昼用の3食分のおかずが25ドル4000円。カレー風味の肉類や、炒めた野菜が微妙にいろいろな味付けがしてあるので飽きません。
そういえばニューヨークの州法では、スーパーで買えるアルコールはビールくらいまでなので、度数の高い酒は専門店で買うことになります。わざわざ寄るのがちょっと面倒だったので、滞在中は4〜5%のカクテルドリンク程度のものしか飲んでいませんでした。
 
もうひとつ、サーモンで有名な独立系スーパーの「zabar’sゼイバース」も忘れてはいけません。ロゴ入りショッピングバッグを持っている人を東京でよく見かけるグルメスーパーです。ここでサーモンのベーグル13ドル2000円と、焼きとうもろこしとトマトのサラダ、9ドル1400円を。うおお……と思わず声が漏れそうですが、ここのサーモンはとっても新鮮で溶けるように柔らかくとにかく絶品なので、ニューヨーク唯一の贅沢として解禁し、すぐ近くのセントラルパークで、遅い花見をしながらいただきました。いやあ、うまかったです。ちなみにゼイバースに初めて行ったのは2018年、サーモンのベーグルは4ドル440円。16年の間に5倍になりました。
 
そしてIKEAが好きで海外に行くとIKEA巡りをぜずにはいられない私は気がつきました。イマドキのアメリカでお得な外食ならIKEAレストランです。滞在中2軒のIKEAに3回行ったのですが、ミートボールのプレートが4.99ドル780円、これにソフトドリンク、ガーリックトースト、アメリカのソウルフードのマカロニチーズ全部合わせても11ドル1700円でした、チップもなしです。毎回だいたい10ドルで収まりましたので、これは本当に助かりました……!IKEAさんありがとう〜〜
 
ストリートフードで美味しかったのは現代美術館MOMAの前が定位置の屋台「THE HALAL GUYS」です。なんとも言えないガーリックのいい匂いに釣られてやってくると、地元引越し業者さんたちが集まって黙々と食べていたので、これは美味いに違いないと直感しました。チキンのプレートSサイズが9ドル1400円。フレッシュな玉ねぎやトマト、トルティーヤのような薄焼きのパンの下にレタスもどっさり。ホワイトソースをドバッとかけて食べます。大満足。
 
そして、最終的に行き着いたのは、中華街でした。いやなぜもっと早く行かなかったのでしょう……。「福州小吃/Shu Jiao Fu Zhou」はだいたい一皿3ドル470円単位でオーダーできて、この店名物のピーナツバターソースで和えたこってりした麺、餃子、メニューになかったけど青菜炒めで各3ドル計9ドルで1400円、チップなしでした。もう一軒、長蛇の列が目印の「華豊快餐店/ワーファンファストフード」のチャーシュー丼が5.5ドル860円と脅威のコスパ。しっかりしタレが染み込んだチャーシューの下には白菜炒め。今や香港でもこんな値段で食べられません……。
チキンプレートも中華街も現金のみだったので、5ドル札1ドル札を10枚ずつくらい持っていたのでちょうどよかったです。
 
以上が今回のアメリカ滞在で食べていたものです。倹約して1日あたり3000〜4000円に抑えていたのですが、タガを外したら簡単に1万円に越えますね。この円安、本当にいつまで続くのでしょう……。アメリカでのお得な食事情報、もし知っていたらぜひ教えてください。それではまた!
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?