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気まぐれ神社仏閣探訪#1「久伊豆神社」(埼玉県越谷市)

Googleマップを何時間も見てしまうくらい地図が好きだ。
昔、父方の祖母が拡大鏡を使って日本地図をよく眺めていて、子供だった私は「ばあちゃんのあれ、何が楽しいんだろう……」と訝しんでいたが、大人になってはじめて分かった。地図は楽しい。

しかし今回は地図の話ではなく、神社仏閣巡りの話である。

ことの発端

数年前から流行りに乗り、母が熱心に御朱印を集めている。
私が京都に行った際は御朱印を持ち帰って欲しいと神社を指定されたほどだ。
私自身には御朱印を集めるほどの情熱はないし、特に信心深くもないが、神社や寺を訪れるのは結構好き。旅先に有名な神社仏閣があるとなんとなく観光の予定に組み込んでしまう。

先日ぼんやりスマホで地図を見ていた時、なぜか神社仏閣の多さに目がとまった。
場所にもよると思うが、コンビニくらいの距離感で様々な神や仏が祀られているのだ。
そしてその多くは「観光!」という感じではなくひっそりと存在している。
有名なところも有名ではないところも、巡ってみたら面白いのではないだろうか。
それがことの発端である。

とりあえずGoogleマップで見つけた神社仏閣をリスト化している。

久伊豆神社(埼玉県越谷市)

市立図書館に行く用事があり、ついでに参拝しようと思ったのが「久伊豆神社」だ。

最初は久伊豆神社の読み方が分からず「くいず?神社」と思っていた。
正しくは「ひさいずじんじゃ」です。
緑が綺麗。

境内には散歩をしている(多分)おじさん、おばさん、お宮参りをしている家族、賽銭箱の前で手を合わせたまま永遠に動かないおじいさんなど、地元の人がいて賑やかな感じ。

歴史

神社の説明。こういうのを読むと楽しさが増す。

「神社の創建年代は不詳」と説明には書かれているが、社伝には平安末期の創建という記述があるとのこと。すごく歴史のある神社だ。
古くは武士の家から信仰され、徳川家からの信仰も厚かったと言われている。

いい雰囲気だ。

埼玉県指定天然記念物の藤の木

奥に進んでいくと大きめの池があり、その手前にでかい藤棚が現れる。

すごく立派。
県指定天然記念物らしい。

この藤の木は樹齢200年ほど。1837(天保8)年に下総国(現在の千葉と茨城の南西部)の流山から当時樹齢50年くらいだったものを舟で運び、この地に植えたものだそう。長生きだね。

水神社

奥にある鳥居が目印の水神社。

大きめの池には水神を祀る水神社がある。
水神とは川や池、湖や井戸に住む神のことで、水害を防いだり、雨乞いの際に祈りを捧げる対象とされてきた。
この久伊豆神社の近くにも元荒川という川があるが、理由としてはやはり川の氾濫など水害を防ぐ目的で祀られているのだろうか。

こうしてじっくり見て、調べて、考えてみると、芋づる式に「知りたい」「面白い」「なるほど」が出てくるのがまた興味深い。
いい散歩だった。

感想

メインの用事は図書館に行くことだったはずなのに、思わず神社を満喫してしまった。
よく晴れた暑い日だったので神社の木陰が涼しく、木漏れ日も美しく、空気は綺麗で、なんだかいいところだなというのが感想。

これまで誰かから「趣味は神社仏閣巡り」と聞くと、知識の必要な高尚な趣味のように感じて自分には縁がないと思ってしまっていた。
しかし神社仏閣の持つ歴史や建造物の美しさ、その見どころなどは、大体説明のパネルがあるのだ。それを読めばよろしい。知識はあまり必要ない。

気まぐれにはじめてみた神社仏閣探訪だけれど、なかなか面白かったので次回もどこかに行くはず。ゆるくお付き合いいただけると嬉しいです。

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