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幸せな人生を送るために必要なもの

幸せな人生を送るために、一番重要なものは、たくさんのお金でも、やりがいのある仕事でもない。「よい人間関係」である。

古今東西、どの物語にもそう書いてあるよね。とっくのとうに私たちが薄々気づいていたこの動かぬ真実を、科学的なデータをもとに、壮大な実験結果を添えて、超大真面目に、400ページも使って書いてある。

たとえお金がなくても良い人間関係に恵まれた人は、お金があっても人間関係に恵まれない人より、自分の人生を幸せだと感じる。当たり前のことだけれど、大真面目に考えたことがなかった。

10年ほど前だろうか。せっかく仲良くなった友達とけんかをした。その時に、仲直りをするのに、とても骨が折れた。そう、小さな子どものように「ごめんね」の握手をして仲直りすることは、大人には難しい。
彼女との仲直りにおいても、少しわだかまりを残したし、しばらく緊張関係が続いた。もちろん、そのけんかのあとは、以前より仲良くなれた時期はあったが、いまは疎遠だ。

その時、彼女の言ったセリフが心にずっと残っている。

友達って、努力して作るものなの?

確かに、気の置けない仲間は気が楽だ。だけど、そんな仲間は、一日ではできない。どこかで努力が必要なのだ。家族だってそう。

家族がみな素敵な人で、自分勝手ではなく、思いやりがある人で、穏やかな日常を過ごせる。
友人がみな温厚な人で、傷つけあったり、ねたみあったり、ひがみあったりせず、心地よい時間を共有できる。

そんな人生だったらどんなに楽ちんだろう。

でも現実は違う。
仲の良い家族でもけんかはするし、子どもには八つ当たりするし、される。友人とのちょっとしたボタンの掛け違いで、一日中うんざりする気分になることもある。
何もそんな言い方しなくたって!と思う日もある。
自分もしているのにね(笑)

それでも、それでも、良い人間関係を築こうと、その人たちとかかわり続けていく。この人とのつながりを大切にしたいと、そう思う相手を大切にする。相手をいい人に変えてやろうと思うのではなく、まず、自分が彼らにとって心地よい人になるように心がける。

確かに大変だ。大変だけど、その努力をせずに、受け取れないものはある。
最近、友人の死を通じて、そんなふうに感じた。

その人は、人間関係を大事にする人だった。急に亡くなったのでご家族はこれから大変だろうし、残された人もしんどい。
でも、ふと、彼女の人生はめちゃくちゃ幸せにあふれていたことを思い出した。早すぎる死だったけど、不幸な人生だったわけじゃない。彼女が作ってきた人生は、とても幸せだったことを、友人はみんな知っている。

追伸
本は分厚く、まだ半分も読んでいないので、この本にどう書いてあったかについては、またレポート書きます。

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