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今から使える一生使える文章術

文章を指導して30余年。文章を上手に書くコツはいろいろありますが、今日は、その中から3つに絞って、簡単にお話しします。

一文を短くする

一文を短くすると、主語と述語が合致しているか、並列に表記したものの品詞は揃っているか、そういうところがパッと分かるようになります。こういうのって「文の成分の関係」として、学校で習ったはずなんですが、やはり皆さん「しょせん、日本語でしょう? てか、通じればいいよねー!」みたいなところがあるので、馬鹿にしてきたエリアかと。だからその分、今、大変なのかもしれませんね。私も結構、馬鹿にしてたので、大変です(笑)

結論を先に言う

「あ、この人、頭がいいな」って思う文章は、結論が先に書いてある文章ですよね。季節の挨拶などは、さすがに書かない人がほとんどですけど、前置きはやたらと長いんですよね。一文読んだ。結論が分からない。2文目を読んだ。まだ結論が出てこない。3文目を読んだ。まだ結論が分からない。で、そんなことを15回ぐらい繰り返すと、やっと結論が出てきます(笑)「早く言ってよー」という気分です。あなたの伝えたいことを10秒で答えるとしたら、何ですか? それを先に書いちゃってください。

一段落一内容

1つの文の中に、言いたいことは一つしかありません。同じようにそれらが組み合わさった段落も、伝えたいことは一つずつです。気分で段落を変えている人がいますが、段落分けには絶対的な意味が存在します。この段落で伝えたいことは全て書いた。その時に段落を分けるわけです。今日のこのnoteも、そんなふうに書いてますよ。段落は混ざりあいません。段落と段落の関係性については、段落の初めの接続語で分かります。段落冒頭にある四角に入る接続語を答える。読解問題でおなじみですよね。

この3つを頭に置くと、文章が上達するワケ

これら3つのポイントに気をつけて書くとなると、それぞれのポイントに対して準備が必要です。作業も必要です。
一文を短くするために、必要な説明は必要なだけ用意する作業、余計なものをそぎ落とす作業、シンプルに物事を考える作業が必要です。
結論を先に言うためには、自分の言いたいことは何なのか、それこそ10秒で答えられるような答えを持っているかどうか考え抜かないといけません。
一段落一内容にするためには、そもそも、自分は一体いくつの段落を使って結論にたどり着くような構造にするのかというところを考えることになります。
それらの準備や作業の全てが、あなたの文章力を鍛えることになります。筋トレやピアノの練習などと同じように、実際の作業を通じて学ぶべきことはたくさんあって、それらが一つ一つが上達に関わっていくのです。どうかめんどくさがらず、この3つのポイントを頭に置いて、文章を書いてみてください。

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