避難所で生理用品を配布。これは、おばちゃん登場しかない
私は今、地元の避難所運営マニュアル作成チームに所属している。今回の被災地、能登の避難所情報を毎日見て、自分達のマニュアルに活かそうとしているところだ。
亡くなった方のご冥福をお祈りし、避難されている方の生活が早く再建することを願っている。
が、教訓は活かしていかないといけない。その責務が私にはある。
先日、避難所で生理用品を「配布」すること、しかも男性職員が配布することに対し、SNSでは様々な議論があがった。
そもそもあれは「配布」するものじゃない。水や食料とは全く性質が異なる。あのようなデリケートなものは、誰にも見られないところにそっと置いておくもの。置いてあっても、必要以上に取ったりしないし、ネットで想像されているような奪い合いになんてならない。女性どうしではむしろ、不憫に思って、譲り合いになるんじゃないかな。「わあ、このタイミングで?可哀そう……。下着は大丈夫?替えのズボンはあるかしら」って。
おばちゃんの出番
今回の場合は、配っていたのは男性。でも、月に1回の女性の苦労や、不衛生さ、そこから病気にかかるリスクについては、男性には分からないんだと思う。しかたないよね。男性には月経がないのだから。
だからこそ、そこは、おばちゃんの出番かと思った。
ちょっと、あんた、それは一人一個とか配るもんじゃないんだよ。
ちょ、よこしな。
使う人は1日に何個も使うの。
私も若い時は、2時間おきにかえないといけなかったんだよ。
今、いらない人には、配らなくてもいいんだよ。
生理が終わったばかりの人には来月までいらない。
でも、いちいち「生理が終わった人~?」とか聞くわけにはいかないだろ?
だから置いておくんだよ。
妊婦さんもいらないね。
授乳中の人もいらない。むしろオムツを優先して渡してやりな。
てか、まずは、女性専用に、授乳や着替えや生理用品受け取れるブース作って。
必要な人が受け取れるようにするから。
それよりさ、欲しい物リストに絶えず書いておいてね。
買い物に行けない限り、これから先、ずっと使うんだから。
小学生から中年までの女性の数を数えて、その50倍くらいの個数が毎月要るんだ。100人いたら、毎月、5,000個くらいは確保しておくれ。
アタシ?
アタシはもう、要らないんだよ(笑)
そんなシチュエーションを妄想しながら、
自分の作っている避難所運営マニュアルにどう落とし込むか考察中。
注意:この男性職員を責めるつもりはありません。後半のセリフは妄想です。むしろ、実際に自分の地域がそうなったら、私はスタッフ側なので、どうしたらいいか考えているんです。
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