知らなかった作曲家「Richard Wetz」
クラシック音楽とカテゴリーされている音楽の作曲家というのは、いったい今まで何人いるんだろうと考えると皆目見当もつかない。むしろ気が遠くなるというか、その中で何人の人がウン10年、100年の間も覚えられていたんだろうか、そしてその間に覚えられもしていない作曲家や音楽家が幾万人も居るんだろうと思うと、その人達が生きたことがとても尊く、悲しくも思う。
今回見つけた作曲家も、今の時代に聞く機会が少ない人。
Richard Wetz (1875-1913)
ピアノを所有していたにも関わらず音楽には全く興味ない商人の家に生まれたヴェッツは、幼少の頃音楽に目覚め13歳の時にその道を進むと決めたそうです。ライプツィヒの音楽学校に入るものの二ヶ月もせずに退学。その理由は伝統的でアカデミックなレッスンが多すぎた、ということだったようで、退学の後も音楽学校学長であったホフマンに個人教授を受けます。同時期に在籍していたライプツィヒ大学では心理学、哲学、そして文学を学び、特にゲーテの作品は、ヴェッツの歌曲において影響を及ぼしたようです。
1906年に音楽協会のマネージャーになったことでドイツ・エアフルトに移り住みます。この地を愛し、そこを拠点に研究・創作活動と町の音楽院で教えることに専念します。生前も作曲家として有名になることは無かったものの熱狂的なファンがいて、自身の作品を演奏する自主公演も多く行っていたようです。
初期はリストの作風に、エアフルトに移り住んでからはブルックナーからの影響を色濃く反映させていると言われています。
弦楽四重奏曲も素敵ですが、クリスマスオラトリオがとても素敵なので貼っておきます。
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