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男性向け!『ファッション初心者&迷走者向け講座⑷』基本はジャケット&パンツ

YUKAKUの黒田です。

前回までファッションに対する心持ちや清潔感など、服を着る以前の話でした。
今回からはいわゆる"ファッション指南ぽい"、明確なスタイルやアイテムなどを提示していきます!

"カジュアル"という言葉の罠

何度も出しているこの図ですが、今回は特に⑵、⑶、守の上にあるドレス・コンサバティブに注目してください。
シンプルでスタンダード、ノーマルな基本のスタイルというと、カジュアル=普通と結びつく方がたくさんいるのですが、これが危険!
カジュアルと辞書で引いてみると、「格式張っていない」「リラックス感のあるファッション」なんて文言が出てきまして、その例としてTシャツやデニム、スニーカーなどが挙げられているのですが、これ実はかなりの罠です。なぜかってそれは、趣味性が高いからなんです。

図にもありますが、カジュアルは⑷の段階に区分けしています。
アメカジなんて言葉があるように、カジュアルは立派な1つのスタイルなんです。
未だ基本の"き"すら備わっていない段階で1つのスタイルに手を出しても、"なんとなく"のグダグダなファッションになってしまうだけでしょう。
では一体、ファッション基本の"き"を学ぶに最適なものはなんなのか。
それはジャケット&パンツのスタイルです。

ジャケパン

守の段階に「ドレス」があるなんて、と奇妙に思った方もいると思いますが、ジャケット&パンツ(以降ジャケパン)に代表されるいわゆる"綺麗め"なスタイルこそ、究極の安心安全・必要十分スタイルなのです。
フォーマルと言われる世界共通の仕事着も、スーツと言われるジャケパンスタイルですよね。(厳密にはスーツ=ジャケパンではないのですがここは一旦置いておこう)
正装の場でも、就活生のリクルートスーツもジャケパンスタイルです。
脈々とした歴史の話は省きますが、要は世界的なオフィシャルな場で恥をかかないよう、バカにされないよう、当時強かった国との対等な服装として、世界共通のスタイルになっていったわけです。
こんな歴史の裏打ちから、いわゆるジャケパンスタイルには「正装」「クリーン」なんてイメージが私たち社会全体に刷り込まれています
となれば、これを利用しない手はありませんね?

バランスが良くみんなが大好き、ジャケパンはこれくらい理想的

要は「みんな大好き」「好印象」「批判の少ない」スタイルがこれなんですね〜。
料理で言えばカレーに焼肉、ハンバーグ?
いやそれ以上、目玉焼きに味噌汁など、自然すぎて嫌いな人などほぼいないレベルのスタイルです。
さらにファッションの基本もこのスタイルで学べてしまうのですから、これ以上この講座にふさわしいものはありません。
なんどもしつこいようですが、人によってはこれで必要十分なのです。

清潔感があって、悪いイメージや嫌いな人もほとんどない。
まずはこんな万能なジャケパンスタイルから学んでいきましょう。

ジャケット

まずはジャケット、色は暗めのネイビーで進めていきましょう。
なぜってカラーのバランスはまだ教えないから無彩色に近い方がいい。
とはいえグレーは難しいし、オールブラックは上級技、パンツは必ず暗い色にしたいので。
サイズ感は2022年現在、"ほんの少し余裕がある"が良いです。
ダボダボとしすぎず、かつジャストすぎて張ってる感は出ない方がベター。
体のラインをギリギリ出さないようにしてください。

パンツ

パンツは暗いネイビーのスラックスにしましょう。
はい、セットアップです。
なぜパンツを暗い色にしたかったかというと、暗い色が下にある方がバランスの重心が下になり、バランスが取りやすいからです。
よってスラックスは必ずネイビーにしてください。
そしてサイズ感はこれまた"ほんの少し余裕がある" がベター。
形は程よく綺麗で清潔感があり初心者でも合わせやすいテーパードが良いでしょう。
体のラインを出さないよう、特に太ももには注意です。太ももがパンと張ると、恰幅の良い方は "太さ" を変に主張してしまうし、筋肉のある方は "スポーティ" さが出てしまいます。
今目指しているのはスタンダードです。

これが基本の”き” だ!

ジャケット、パンツときた場合、次は靴です。
お洒落は足元から、なんて言葉がある様に、最も重要なアイテムです。
100歩譲ってジャケットやパンツは多少妥協してもいいですが、靴だけは絶対に妥協しないでください。
それほどに全体のイメージを左右するものです。
暗めのネイビーのセットアップということで、ブラックのローファーにしてください。
高校生から大人まで履いている、ペニーローファーが一番シンプルで使いやすくおすすめ。(HARUTAのローファー鉄板です)
この時靴下は絶対に見えないスニーカーインソックスか、椅子に座っても肌が見えない程度の長い白い靴下にしてください。
現時点では、くるぶし丈やスネ丈などは絶対にNGです。

靴からソックスまで指定した理由は、今はできるだけ考えないで、ジャケット&パンツとインナーのバランスの取り方を学んでほしいからです。
裸足で歩くわけにもいきませんが、加点減点の対象を増やすことも望ましくありません。
今この段階では、いるけどいないもの、いわば黒衣としての役割をしてもらいます。
よって綺麗めな雰囲気が出て、かつ主張の少ないシンプルなローファーが今はベスト。
ソックスもここでは無になって欲しいので、ナシ(に見える)か白です。

靴を含めた小物は今だけ”無”の存在

カバン

近所の散歩やコンビニでない限り、カバンは持ちますよね?
しかしこれも余計な加点減点対象を消し、かつ綺麗めでありたい。
そこでオススメはブラックのレザートート
キャンバス生地はカジュアルすぎるし、黒以外は汚れが目立ちます。
特にマチの少ないものがオススメです。
さらにパンパンにしないこと。荷物が多すぎることも清潔感のなさにつながります。
よって適度に品があり、主張の少ないレザーのトートがベストです。

さぁ、ここまで組んでみていかがでしょうか?
ネイビーのセットアップ黒の革靴黒のレザートート
こちらのスタイル、
シンプルかつスタンダードで、清潔感があり、上品
ですよね?
しかもバッグと靴に関しては黒衣の役割をしてもらっているので、上下のジャケットパンツのバランスのみに集中することができるのです。

つまり初心者の段階ではなるべく自分で考える部分を減らし、上下のバランスを学ぶことに注力していただきたいと思っています。
この上下のバランスから学び始めることで、次は靴、次はカバンと考える部分を増やしていくことが、初級から中級へと上がる過程となります。
よってこのジャケット&パンツという最低限のパーツのバランスをしっかりと学ぶことこそ、ファッションの基本の"き"となります。


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