私について 2

前回のつづきです。

夜中の過食がやめられず、心身共に絶不調でした。もう、深い深い闇のような雰囲気なんですよね。抜けられない穴のような、

どんな話をきいても、ふーん、へー、どうでも良い、人の幸せな話なら聞かなきゃよかった、と。

完璧にうつ状態でした。


大学でも、廊下の向こう側からキャッキャと声が聞こえたらサササーと逃げるように、違う廊下に行きました。誰にも見られたくないし会いたくない、そんな気持ちでずっといました。

でもなんとか、この毎日から抜け出したい一心で、痩せたら変わるんだ、と思いながら、
断食して一時的に痩せるも、また食欲が爆発して過食、を何度も何度も懲りずに繰り返しました。

一番辛かったのは、食べること自体に罪悪感を持っていたこと。

生きていればふつう食べますよね。
でも、私はこんなに太っているのだから、
食べなくてもいいのに、食べている。と

普通の食事に対しても常にそう思いながら食べていました。


当時はアイスクリームやお菓子などの
いかにも太りそうなものを「美味しい〜」と
言って食べることは、ありえませんでした。


でも大学の友達は、「美味しい〜!」と
クリームがたっぷりのった甘いドリンクをしょっちゅう飲んでいて、なおかつ痩せているのです


当時の私からしたら、信じられませんでした。

あんなに太りそうなものを「美味しい」って言って食べてる。そして痩せてるし。
私も「美味しい」って言いながら食べてみたい、そんな日はくるのだろうか、なんて思っていました。

つらい、つらすぎる。。
おなかすく、食べる、太る、
これは一生続くものなのか?と。


そして、そもそも食べること自体に罪悪感を感じているなら、何だったら罪悪感を感じずに食べられるのか?と


思いついたのは、いかにも体に良さそうな
「和食」ご飯、お味噌汁、お野菜をたっぷり使ったおかず、でした。


その頃、札幌に住んでいたので、体に良い定食さんへ行きました。
当時の衝撃は今でも忘れられません。


何年かぶりに感じる、
心からの「美味しい」だったからです。

これが自分で作れたらどんなにいいだろう。
こんなごはんを毎日食べたい。
そしたら、自分が大丈夫になっていく、と
感じました。


そこから、苦手、というか、
全く興味がなかった料理をものにしようと、
朝から晩までキッチンに立って料理していました。ずっとずっと料理していました。

久しぶりに感じる前向きなきもち、わくわく
こんな気持ちになるのは本当に久しぶりだったのです。


夜中に部屋でコソコソとスナック菓子をむさぼっていた自分とは、まったく違う自分でした。


料理がだんだんできるようになっていくのと比例して、自分も良くなっていきました


料理は私にとって、自分を大切にすることと直結していたので、料理をしている時間自体が癒しの時間でした。料理している自分が大好きでした


もう、あんな日々は二度と送りたくない。
毎日を楽しく、自分が調子良く過ごしたい。

こうして、食べること、料理を、生活のまんなかにおくことを決めて、今も続けています。
これからもずっとそうしていきます


あの経験がなかったら、こうはなっていなかったので、当時はもちろん辛かったですが、当時の自分に会えたら、ありがとうと抱きしめてあげたいです。キッチンにずっと立って料理する自分を抱きしめてあげたいです。

これが私の食のきっかけです。
お読みいただきまして、ありがとうございました🌈🌈🌈


ほそのゆか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?