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身近な仲間と本質について問いを深める

イタリアの小さな街「レッジョエミリア」
今では、幼児教育界では知らない人はいないであろう
レッジョエミリア・アプローチが発祥した街。

今でもこの街では、淡々と、
時代の流れに合わせながら、
子ども達が、一市民として、
権利を持つ、立派な人間の一人として
世界を探究し、人や環境、物との関係性を
深めながら、成長していく過程を
幼児教育の専門家たちがサポートしている。

国際的に最も優れた幼児教育と評価され
世界に広まり、世界中から、この街に
視察にきて、どんな幼児教育をしているのか
話を聞きにくる人たちが絶えない中で、
印象に残ったことがある。

彼らは、淡々と、地域性を重要視して、
彼らの周りの子どもと家族の成長を
見守り、サポートすることに徹している。

小さく始めたものを
その小ささを大切にしながらも
世界に扉を開き、
自分たちの信念と、大切にしている価値を
めちゃくちゃ大切に丁寧に見つめながら
過ごしているのだ。

幼児教育の本質を
人との関わりの本質を
とにかく伝え続けているレッジョエミリアの方々。

そんな中でも、やはり世界中からやってくる
レッジョエミリア・アプローチに
興味がある人たちの中には、
とにかくノウハウを知りたいのだ、
とにかくやり方を教えてくれ、という姿勢の方も
そこには少なからずいて。

教育研修に現地で参加した際にたくさん飛び交った
ノウハウや、やり方に対する質問に関しても
徹底的に、重要なのは、その前の本質である、
ということを伝え続ける姿に
私は、本当に心が痺れたのです。

例えば、「ガラスのコップ」
レッジョエミリアの方達は、
子ども達が1歳、2歳の頃から
ガラスのコップを子ども達に提供する。
割れるもの、であっても、
子ども達に扱い方と、「本物さ」の価値を
伝え、見本を見せていけば、
子ども達も、その在り方で、
ガラスのコップを扱うのだ、という考えがあるから。

「やり方」だけを掻い摘んで
自分の園などで、ガラスのコップを
子ども達に提供している方達が
とにかくガラスのコップが割れまくり、
危なくて、とてもじゃないけど
やっていられない、
どうやってカオスになることなく
ガラスのコップを提供できるように
クラス運営ができるのか、という質問をする。

ガラスのコップを提供することが
重要なことではないのだ、
あなた方は子ども達のことを
どのようなイメージを持って見ていますか。

子ども達を社会の一員、
子ども達は本物の素晴らしさを感じることができる人たちだ、と
確信を持って接していますか、
その確信を持って接しているのであれば、
どのような声かけや、提供の仕方を
あなた方はできると思いますか。

とにかく「本質」について
淡々と、冷静に、静かな情熱を持って
伝え続ける姿に感動を覚えました。

私もそんな幼児教育専門家でありたい
そう思い、シンガポールの現場に戻りました。

幼児教育専門家として
ママ達と関わる活動をしている今。

その本質について考え続け
その本質について一緒に探究し、
その本質についての問いを深める質問を
提供していきたいという想いを
改めて感じています。

そしてそれは、
私の身の回りで子育てをしている
身近なママ達から、その輪を少しずつ広げていきたい。

幼児教育の現場に足を踏み入れてから
レッジョエミリア・アプローチと
関係性を深めてきた原点に改めて思いを馳せる時間があり
改めて、今感じていることを綴ってみました。

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海外で学び実践してきた幼児教育を基に子どものイヤイヤに悩むイライラママに笑顔が戻るヒントをたっぷりお届けしています♪
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