見出し画像

2月24日(水)

이월 이십사일 수요일

 春も少し早すぎたと気づいたのか、また冬に席を譲ったようだ。寒さは戻り、空の澄み方が増した。夜空を眺める習慣のある私には、そういった意味で冬がベストシーズンである。仕事帰りの駅からの道、強くて冷たい風に身をすくめつつも、顔を上に向けるとそこには透き通る月が浮かんでいた。

 今日1月に誕生日だった父にようやく送ったプレゼントが届いたようだ。長い間欲しかったものの、手で挽くコーヒーミルで我慢しなさいと母に言われていたらしく、それは露知らずだったからこそ、ぴったりな贈り物ができて嬉しい。帰り道にお父さんに電話して感想をきく。落ち着いてあれこれと話していたが、話す量が多いことからとても喜んでくれていることがわかる。子供が恥ずかしがって嬉しさをバレないようにしているみたいに。

 アマゾンで商品を選んで注文ボタンを押した時ふと、(お金は毎月ほとんど残らないし貯金もないけど、こうして大好きな人たちに大切なものを贈るお金があるだけで幸せだし十分だな)と思った。もちろんそんなわけはないのだけれど、私は自分のことにお金を出すのは結構渋るけど、人のためにはホイホイ使うところがある。貢いでいるということじゃなくて、ただ何も思わないのだ。その代わり躊躇している自分を感じる時、その人に対して心を開ききっていないのだなと思ったりする。お金は正直、そういう判断基準としての機能も残念ながら果たしてしまう。私には日常的に関わる親しい人が少ないので、助かる。なんて皮肉か。

 帰ってすぐに筋トレをしシャワーを浴びた。ふと思い出して外に出てポストを確認すると、私にも自分からの贈り物が届いていた。フリクションペンの替え芯だ。勉強をしているとインクがすぐになくなって、だけど何気に高いペンなのでいつもインクがなくなるのをビクビクしなが勉強していたのだ。ネットで替え芯があると知り、しかもそのほうが経済的だったので早速オーダー。15本も入っているのでしばらくは安心だ。もっともっと勉強できる。COVID-19をきっかけに輪をかけて家が好きになったので、そんな私にとって勉強は最高の暇つぶしになる。趣味は元々多いけど、映画をずっと見るのも疲れるし、本を読み続けるのも疲れるし、音楽を聞いて踊り続けるのも疲れる。そんな時に勉強はひたすら問題を解いていくだけなので、ゲーム感覚でできる。謎が生まれ、調査し、謎が解明される。その快感もある。完璧は求めないけれど、充分な能力までには達したい。

 今日はPJ Mortonのライブ動画をYouTubeで観てかなり興奮していた。どんな辛いことも音に乗せると柔らかく緩和される。幸せな想いは想像を超えて大きく増す。そういう音楽の美しさがこのライブにはある。久しぶりにそういう風に感じるライブ映像だ。

 その音楽が明るいものだろうと暗いものだろうと、美しい音楽は聴き終わった後に自分でも予想ができないほどの心の深さで誰かを愛したいと思わせる。ここにはそれがたくさん詰まっている。

 と書きながら流れたEXOのメインボーカルである백현(ベクヒョン)の『Love Again』も素晴らしいので載せておく。彼の声はいつも私の胸にひゅっと風を吹かせる。素晴らしい歌手だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?