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1月30日(土)

 今日は天気が良かったからか、バイト先のパン屋は大忙し。いつもはちょっと暇さえあれば裏の仕事もガシガシこなして帰るのに、一切その暇がなかった。バイト先では「働き者」でみんなにびっくりされる私。ただ暇が嫌なだけなのだけれど、そんな印象を持たれているとなるとより一層頑張らなければと勝手に思ってしまう。

 バイトが終わってからが私の週末の始まり。しかも今週は久しぶりに心ゆくまでひとりの時間を楽しめるので、珍しく夜ご飯も食べてワインも買って呑もうと決めた。ということでバイト終わりに買い出し。私は基本的にチーズ類を料理に使うことなどしないのだけれど、久しぶりのひとりというのが楽しみ過ぎて、贅沢してカマンベールチーズをそのまま食べる用、そして作るつもりのチキントマト煮込みの上にかけてオーブンでとかして焼く用のスライスモッツァレラチーズを買った。ワインは安いけれどしっかりとした味をしていそうなチリ産のフルボディ。合わせて食べるオリーブのフォカッチャはバイト先からすでに購入済みだ。

 帰ってまずは昨日の昼に食べた炒飯の残り少しを食べ、ベッドに横たわりながら愛の不時着の続きを。回数的には後残りわずかなのに、1本1時間くらいあるのでなかなか進まない。2話ほど観終わった時には外はすっかり暗くなっていた。さてさっとシャワーを浴びて料理を始めるかと思って、なんとなく食後にチップスが欲しい気がして、パパッとコンビニまで走る。買うのはいつもセブンイレブンのサワークリームオニオン味。セブンイレブンは何故か新商品を出してはすぐに期間限定かのようになくなってしまうので(塩レモン味のひねり煎餅よ、何処へ!)、長く販売しているこれだけは私から奪って欲しくない。

 帰ってシャワーを浴びたら、久しぶりにキッチンにも置いているプロジェクターをオンにして、BoilerroomでテクノDJ Slamのプレイを流す。うちは右隣の隣人もうるさく、左の家は空いているという好条件なため、結構な音量で楽しめる。友達がうちに来るといつも驚くことのひとつだ。「え、え、こんな爆音大丈夫なの?」と心配されるけれど、「ケンチャナケンチャナ」とお構いなしな私。キッチンテーブルの上にアルコールランプを設置して、キッチンコンロの上の薄いオレンジ灯以外の間接照明はオフ。あとはプロジェクター が壁前面に写るので、かなり臨場感ある形で映像を楽しむことができる。爆音でテクノに浸って踊りながら料理を仕上げていった。

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 食事中はSlamは消化に悪そうなので、Job Jobseに切り替えて食事開始。いつもはひとりの食卓では何かしら携帯で動画を観ながら食べてしまう私だけれど、久しぶりにただ音楽を聴きながらひたすら食事とワインに集中。お腹一杯になって酔いもまわってくると、立ち上がって暗闇の中壁に写る映像と向かい合う形でワイングラス片手に踊った。こうすると本当に目の前でDJのプレイを聞いているかのような感じで、めちゃくちゃ楽しいのだ。たまに「家で踊ってます」と言う人もいるけれど、私ほど『ガチ』で踊っている人もなかなかいないだろうなと思ってしまう。というか、こんなにひとりを楽しめているのはある意味ですごいことだなと自分に感心してしまう。最近生活の中に他者が入り込んでいたので、より一層爆発的にこのひとりの時間が楽しかったということも今日はあるけれど。

 ちょうど盛り上がってぴょんぴょん飛び跳ねていたら、暗闇の中テーブルの上のスマホが光った。トロントに住む親友からの電話だった。出ると「え?クラブ?」という声が聞こえ、慌てて音量を下げる。まあ、クラブと言っても間違いではないだろうけれど。一旦キッチンテーブルに戻って着席し、ワインを呑みながら電話を始めた。それから電話をしたまま歯磨きもトイレも済ませて(私たちは電話を繋いだまま普通にトイレをしたりしちゃう)布団へ。話し続けて電話を切る頃にはすっかり12時半になっていた。

 明日は小説を書いて、真面目に韓国語の勉強に取り組まなければ。TOPIKを受けると決めたし、参考書も見に行こう。だらだら過ごす休みも好きだけれど、やはり時間は限られている。他人にできることは自分にもできるはずだ、というのが私の信念のひとつだけれど、その為には努力が大前提。さて、明日も必ず得られるものがある1日にしなければ。

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