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3月2日(火)

삼월 이일 화요일

 今日は起きてすぐ気温の高さに気付く。昨日の夜羽毛布団を除いていて正解。最近寝ながら汗をかいていたのだ。そういえば、最近寝付きが悪くてその原因は何かと思っていたが、本を読んで眠気を感じた段階で久しぶりに無音状態で寝たら、昨日はすぐに眠りに入ったようだった。元々静かな中でしか眠れないタイプだったが、最近は勉強と思い韓国語のポッドキャストかラジオを聴いて寝ていた。実はそれが原因だったらしい。なんということ。最近エッセイストの태재(テジェ)がやっているSmall Pocketというポットキャストを聴いて寝るのが楽しみの一つだったが、楽しいが故に眠れていなかったようだ。おかげで今朝は久しぶりにちゃんと6時半までに起きて韓国語の勉強ができた。これからは通勤時に聴くスタイルに変えなければ。だけど最近はまた電車での読書にハマっているのだけれど・・・。仕事をしている時は長くてたまらない時間は他の時間枠では早く流れるようになっているのだろうか。時間が足りない。

 私は10年以上病院に行かず全ての症状(内科・外科・皮膚科・歯科なんでも)をホメオパシーで治している人間だが、そんな私は昔からレメディ選びがうまくて、家族からも友達からも相談を受ける。というか検索力と直感が鋭いので、よく的中するのである。そんな私に久しぶりに依頼が。姉からだ。その内容もなんと、3歳の甥っ子三男坊が顔からこけたおかげで歯がぐらつき、これが抜けたら次に生え変わる7歳までの間歯もげで生きていかなければならないからなんとかできるレメディを教えて、というのである。それに対する私の第一の返答は「阿保か」であったが、まあ甥っ子のために人肌脱ぐかと家に帰って調べたところ、一発でヒット。2つのレメディの組み合わせでなんとかなりそうである。帰り道に電話を受けてからほとんどすぐの報告だったため、さすがの姉もびっくり。2つの内のひとつはキッズレメディキットに入っていたようなので、早速舐めさせていることだろう。甥っ子が人生の早々にして歯もげで生きる数年を送らなければいいのだけれど。

 処方箋選びに時間がかかるかと思ってワインを呑み始めてしまったから今日の筋トレは諦めた。だけど時間はたっぷりあるので、今Nucksalのお気に入りのアルバムを聴きながらこれを書いている。明日はまた5℃ほど下がるみたいなので、今日は暖かいパジャマを着て寝よう。今週も明日まで。週に3日しか会社出勤しないくせに長いと感じる私は終わっているなと思うけれど、今週からいよいよ文芸賞出品に向けて本腰を入れていくので暇はない。zineの構想も同時に進行中。来年韓国に行くときに持っていきたいので、韓国でも売ることを含めて考えている。気の抜けたような日々だったけれど、作るぞとなると途端に毎日に興奮する。どんな私を見せてやろうかとワクワクしている。

 今朝はずっとBrian EnoのBy This Riverを聴いていた。こういう曲を聴くといつも、ロサンゼルスで暮らしていた自分の部屋の夏の夕方を思い出す。いつもあの時代を思い出すたびに、あんなに美しい経験があの年齢でできたことを感謝せずにはいられない。あの日々は確かに美しく、儚ないものだった。根本的にはあの頃とほとんど変わっていない。確かにあの場所にいたけれど、今ではそれが実感としては感じられないほど遠くまできてしまった。人生でどこかの時点に戻るのだとすれば、間違いなくあの頃を選ぶと思う。あの頃に起きた全てをベターにできず、全く同じことの繰り返しをするだけなのだとしても、私は戻りたいと時々思う。何かを変えられたとしても、その後の調整でやはりまた今と同じ未来が来るのだと思う。あの時の自分が今の自分を作っているから、なんて当たり前なことに感傷的な心を寄せたりはしたくない。それは何の慰めにも強さにもならない。事実であるだけだ。別に今より強くならなくていい。今のままの弱さでいい。私の生きたあの頃にも今にも、事実以上のベターはない。そうだとしても、私にとってやはりあの当時は輝いている。

 家の近くの駅まで続く緑道に咲く梅の花を見ながら、そういうことを考える朝だった。


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