見出し画像

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで④

第4章は「調理の話」

いよいよ、第4章では「調理する」ことに触れていきます。ここまで1つ1つ積み上げてきたのに、ここで一気にはい作りますよ、となってしまうと、それはレシピ本と変わりなくなってしまうので、慌てずにまとめよう、と自分に言い聞かせ、さまざまメモをしてワードを書き出し、調理の動きを改めて順を追って整理しました。

スクリーンショット 2021-05-26 11.06.14

伝えたいことの1つは、「包丁を持つ前にしておくと結果的に調理が早くなる」ための準備。私は仕事柄、いろいろな場所で料理することが多いですが(キッチンとは呼べない、給湯室にIHコンロを置いて作業したことも一度や荷度ではありません)、最初に落ち着いて調理場を眺めて、頭の中でゴールまでの動きをシミュレーションしてからでないと、とんでもなくドタバタしてしまって、大して調理していないのにクタクタになった経験が幾度となくあります。
調理をはじめてから、冷蔵庫からあれこれ取り出したり探し物をしたり、または調理を始めてからコンロの前でアタフタすると、なんだか気持ちも落ち着かなくて、はぁ大変!と感じてしまうので、頭の中でまずは一度料理を作り切ってみる。スポーツ選手のイメトレと一緒です。これだけで、キッチンでの右往左往を確実に減らせます。

次に伝えたいのが、「レシピに頼らずに料理すること」について。私自身そうなのですが、日常的な調理って、火を使わないなら切るか・合えるか、火を使うものも焼くか・炒めるか・煮るか・ゆでるか、ぐらいなものです。それぞれの調理法を用いて、できる限り材料を減らしたシンプルな料理を例にとってつくりかたのコツを説明しています。

そのほかには、レシピ本によく登場する言葉(しんなりするまで、とか、ひたひた、とかありますよね)を写真で解説した用語集や、作り置きについての私見、各家庭における謎料理の話など。ちなみに私は、謎料理のことをこの本に書くことができて、本当に本当にうれしいです。なぜなら、私はいろいろな人から「我が家の謎料理の由来や名前がつけられるまでのエピソードなどを聞くのがものすごく好きだからです。どれを聞いても、おいしそうで、すごく面白くて、謎料理はすばらしいです。

さて、残すは最終章。自分でごはんをつくる、という選択肢を持つことによって、人生にどんなことが起きるのか、ということを書こう、と決めました。

『ごはんをつくる前に読む本 −三日坊主をくりかえせば自由に生きられる』
https://www.amazon.co.jp/dp/477302643X


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?