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「ごはんをつくる前に読む本」ができるまで③

第1章と第2章が決まった

編集者の方によってアプローチの仕方が違いますが、私の場合はいつも、最初に本の内容を何章に分けてまとめるかを考えます。それから台割、要はページ構成を細かく作ります。何度かそれをあてはめてみて、最終的に何ページにするかを決めます。それが決まったら、各ページをどんな構成にしていくかをざっくりラフスケッチに落として、デザイナーさんと相談して最初にページごとの型を作ってもらい、そこに具体を流し込んでいくことにしています。

今回は、「ごはんをつくる」とはなに?を分解することが最初でした。自炊と外食に大きく分けて、その流れを書き出しました。家でごはんをつくろうと思ったら、どんな流れになるだろう。

食べたいものを決める→食べ物を調達する(買い物に行くとか)→つくる(調理する)→食べる→片付ける

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このループです。まずはこれを改めて理解しないと、どこに自分のストレスがあるのかが見つけられないような気がしました。ごはんをつくるというと、どうも「調理」にフォーカスしがちですが、「食べたいものを決める」って一番最初のハードルで、結構これが手強いんじゃないだろうかと思いました。
よく日々の食事に関するアンケートを見ると、「献立が大変」というのが毎年のように上位です。調理そのものよりも、献立を考えることのほうがハードルが高いという人はとても多いです。何食べたい?と聞かれたときに、なんでもいいよと答えるのが不正解なのは多くの人が経験していることですが、ここが決まらなければ何を買うか(外食のお店選びも同じ)も、何を調理するかも決まらないのだから当然かもしれません。

そこで、第1章を『自炊って何ですか?』というタイトルにしました。食べるという日常のループを、読んでくださる方と一緒にもう一回整理して、その中で自分がなんとなくストレスを感じているのはどこなのか、を探ってみようと思いました。

そして第2章を『 「献立を立てる」のではなく「食べたいもの」+「食べるといいもの」を見つける』にしました。家の中にも、一歩外に出ても、食べ物は結構あふれていて、自分のお腹に聞いてその答えが返ってくる前に食べるものを決めてしまうことって、結構あります。何を食べるか、から入るのではなく、自分のお腹に「お腹空いてる?どれぐらい空いてる?今食べたい?」と聞いてみる。自分がどうやって日々の食事を決めているかを、私なりに棚卸ししてみました。心の中のフローを図にしてみたのですが、手にとって読んでくださる方の中で、献立の悩みをお持ちの方の解消できるきっかけに少しでもなれたらいいなあと思っています。

自分でごはんを食べようと思ったとき。
食べるものが決まれば、次にするのは、食べ物の調達。

『ごはんをつくる前に読む本 −三日坊主をくりかえせば自由に生きられる』
https://www.amazon.co.jp/dp/477302643X

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