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五臓六腑に沁みわたる。藤沢「ら塾」の塩ラーメンのスープに身体が本気で喜んだ話

久々の大寒波がやってくるとニュースで大騒ぎの日。
関西ではかなり雪が積もったらしい。

幸い、こちら神奈川東部は雪が降ることもなく、快晴。
しかし、冷え込みはかなりのもので、冷たいというより空気が「痛い」感じ。歩いているだけで、身体の芯まで冷えきってしまう。

だいたい外出先ではパスタなど軽めのものを食べるのだが、今日はとにかく「あったかくて、沁みるもの」が食べたくなった。

けれど重すぎると眠くなってしまうので、がっつり町中華とかだとキツイ。

もし近所にあれば、今井のおうどんとかも最高そうなんだけど、あいにく神奈川でうどんの美味しい店は知らないので、何かないかなと考えていたところ、ふっと浮かんだのが「ら塾」のラーメン。

すっごい昔に知り合いに教えてもらって食べたのだが、町中華とはまた違う、カウンターのみの店構えで「ザ・ラーメン屋」感が良かった記憶がある。そしてラーメンも、がっつり町中華ほど重たくなく、するっと食べられたような気がしたので行ってみることにした。

場所も、なんとなくしか覚えてなかったのだけど、カンを頼りに歩いてなんとか到着。

1時過ぎだったので、店内は空いていてすんなり入れた。行列ができるときもあるみたい。

ラーメンの味は日替わりで、今日はしょうゆと塩味。

入ってすぐに食券を買う仕組み。

どうしようか迷ったが、以前食べたときも塩味だったし、今日はうどんでもよいくらい軽めの味が良かったので、塩味をチョイス。

名古屋コーチンの味玉もつけてみた。

原料高騰のため値上げにつき、ラーメン1050円。ちょっと高い。

けど、出されたラーメンを食べたらわかる。
「払う価値あり」だ。

五臓六腑に沁みわたる、とはこのことで、しっかりした鶏ガラスープの脂もあるのだけれど、そこに魚介系の出汁の香りも入っていて飲みやすい。

塩っ気もしょっぱすぎず、さっぱりしている。ネギがたっぷり入っているので多少油っこくても飲める。んまい。

そして麺が極細麺。重たくないラーメン、と考えて思いついた理由がわかった。極細でのどごしがよいので、ラーメン特有の重さがなくて、するするっと食べられる。

ちなみに、コロナ対策で窓がめちゃ開いてて、さらにその開いた窓から冷たい風が背筋に直撃する席に案内されてしまった。

空いていたので席を変わりたかったのだけど、アイラインごっつめのオバチャンに案内されて、なんか断れない雰囲気だった。

けれど、しっかり丁寧に取られたスープで身体がポカポカ温まり、今日の大寒波も跳ね返す、本当に身体が温まるラーメンだった。

あんまり「ザ・ラーメン屋」みたいなところに行かないのだけど、チェーン店にありがちな「トッピングがあれこれ」とか「味変できるアイテム」などが一切なくて、「ブラックペッパーのみ」なのが潔い。

すっくと立った大きめの木製ペッパーミルが「味に自信あり」と語っている。

帰ってからこの記事を書くために「ら塾」をググってみると、なんとこのお店、超有名ラーメン店「支那そばや」の佐野実氏のお弟子さん(右腕?)の方がオープンしたお店だそう。

「支那そばや」には行ったことがないのだが、とにかく「携帯禁止」とか「私語禁止」とか強烈な店主で有名だった。わたしは肩身の狭い思いをしてラーメン食べたくないので、行こうと思わなかったけど、かなり有名だった。

そんな佐野実氏の詳細が気になる人は、wikiでどうぞ。

「支那そばや」も細麺のあっさり系と聞いたので、それを継承しているよう。

そして「支那そばや」同様、「ら塾」の看板メニューはしょうゆラーメンだとのことで、塩ラーメンもめちゃくちゃ美味しかったけれど、次に行くときには必ずやしょうゆラーメンを食べようと心に誓った。


このラーメンは、今日のような大寒波の日にこそ食べるべきラーメンだよ、と思いながらありがたくいただいた。

こういう劇的に美味しいラーメンをいただくと、いろんなラーメン屋に食べ歩きがしたくなる。またいろいろ調べてみようかな、と思う今日この頃だ。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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