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友達と車でお出かけしたときの費用ワリカンについて考えてみた

ワリカンが「安すぎる」というクレーム

ゴールデンウィークに行った友人との旅行で、
レンタカーを使ったのでワリカン精算の連絡をした。

すると、彼女から「どんぶり勘定すぎる!これでは安すぎる」
とクレームが来た。

そもそもお金の計算が苦手で、つい後回しにしがちな私。やっとこさ計算したが、真っ二つにワリカンするにはなんとなく気おくれする理由があった。

そもそもわたしが先に行くことに決め、彼女が後から合流することになったので、友人は滞在中にちょっと相乗り、という感覚で始まった旅だし、わたし自身、レンタカーで旅するのが初めてだったし、レンタカー代とか、ガソリン代とかどう計算して良いか分からないこともあった。

さらに運転は彼女がベテラン、わたしはレンタカーの旅は初めて。苦手な運転も彼女がいる間は運転してくれるので、正直助かる。

なので、キッチリ精算するのもなんだかなぁと思い、ざっくり計算して、さらにちょっと「ありがとう価格」な安めで連絡してみた。

それと正直、「あんまりがめついと思われるのも嫌だな」みたいな下心があったのも事実だ。

そしたら友人から「どんぶり勘定すぎる」とのコメントが来た次第である。

「今後も一緒に旅をすることもあるのだから、きっちりいこう」と、送った領収書に基づき、ちゃんと計算をして、彼女が払うべき金額を提示してくれた。

その額は、最初にわたしが「どんぶり勘定」で提示した金額の倍近くだった。わたしが一人で行動した分を抜いて、使った分を折半してきっちり計算してあったので、その額を清算していただくことにした。

彼女とは長い付き合いで、最も信頼している友人だが、こういうときにハッキリ言ってくれる部分も含めてありがたい。
 
どんぶり勘定で安くしてくれるなら、それでありがとうと言って支払う人もいるだろうし、人によってワリカンスタイルは違うけど、

彼女は気持ちよくきっちり割り勘をしてさっぱりしたい方だから、と言葉を添えてくれた。

彼女は今回のようにレンタカーを借りての旅をほかの友達ともしているようで、その際にはお金はキッチリしようというスタイルだと聞いたが、
 
よく考えたら私は、そんなに旅行していないし、ワリカン文化に慣れていないことに気がついた。

ワリカンから縁遠い生活をしていたことに気づく

そういえば、結婚してからというもの、自分はワリカン清算をほとんどしていない。息子が生まれてから飲み会自体が数えるほどしかないし、友達とのランチは個々に払うので、ワリカンすることがない。ましてや家族以外と旅行というのはめったになかった。

しかもつい最近までペーパードライバーだったため、レンタカーとか車で移動するとか、車のガソリンとか駐車場とか高速料金とか、目に見えないワリカンはほぼ経験がなかった。

そもそもほとんどの旅行が家族旅行なので、清算も何もなく、ワリカンにもならない。ワリカンぼけしているのだ。

ワリカンしたくても受け取ってもらえないモヤモヤ

そんな友人とのやり取りの中で思い出したのが、ママ友とのお出かけ。遠出をすることはあまりなかったのだが、息子が小さいころはわたしが運転できなかったため、よく仲良しになったママが車に乗せてくれていた。

ほとんどは近場だったが、ときどき遠出をしたときに、駐車場代やガソリン代がまだピンと来ていないながらも、そもそも車に乗せてもらっているのに、ただで乗せていただくのも申し訳なくなり、駐車場やガソリン代はワリカンにしてねと言ったのだが、あまり受け取ってもらえなくて困った記憶がある。

ママ友によっては、頼んでもいないのに車に乗せて、めちゃくちゃ割り勘してきて請求する人もいるらしく、それはそれで困るが、乗せてもらっているのにお金をもらってもらえないのもこちらの肩身が狭い。次回乗せてもらうのが申し訳なくなってしまうのだ。

わたしはよく酒を飲むほうなので、飲み放題外の飲み会ではだいたいワリカン勝ちしてしまい、清算の時にかなり気を使って多めに払うようにしている。金銭感覚はザルなので、1000円単位でこっちが多めに・・・みたいな感じだ。私自身が結構ケチなので、ワリカン負けしたら二度と飲みたくないと思うので、次も飲みたいと思う相手には特に気を使ってワリカン勝ちしないように清算している。

ママ界は「無料奉仕」が前提

そんな癖がついていたのか、えらく少なめに請求をして友人に正当に突っ込まれたわけなのだが、そういえばママ界には無料でやって当たり前サービスが多すぎる気がすることに気づいた。

うちは完全にインドアな息子で無縁だが、たとえば町内のサッカーや野球チーム。車をもっているママたちが交代で毎週の試合の送迎をするらしい。かなり遠くまで行くこともあるそうで、そのガソリン代や高速代はいったいどうなっているのだろう。車が運転できない人だっているだろうに、その人はお茶係みたいな当番をするらしいが、同じ当番でも経費が違うというのも解せないだろう。

PTAなんかも、わたしは下っ端役員しか経験がないが、PTAの活動はすべて無償で行われる前提だ。なのに、本部役員とか、どう考えてもフルタイムワーカーみたいな活動内容だったりで、毎日学校に通って、無償で学校のための仕事をする。

わたしがやった下っ端役員でも、フルタイムワークのママさんがいて、その方はPTAの無償活動に参加するために有休をとっていた。

わたしも会社員だった時代があるが、有給休暇といっても1年で取れる数は限られている。せいぜい10日、めちゃくちゃ多くても20日程度だろう。その貴重な1日を、無償のPTA活動に充てるなんてまったく嫌になってしまう。

「保護者だから」の無償活動に慣れ過ぎて、金銭感覚がおかしくなってしまったのかもしれない。めちゃくちゃガチンコのビジネスウーマンの友人と旅行の精算をして、ただでさえ、どんぶり勘定でザル全開な自分の金銭感覚が、友人との間でもザルになっていることに気づいた。

気持ちよい付き合いをするなら、お金の面も気持ちよく

友人との会話の中で、過去のママ友とのやりとりなども思い出し、やはり長く付き合いたい友人だからこそ、お金の面はきっちりしておかないとな、と思った。金の切れ目は縁の切れ目というが、大事な友人と、「たかがお金」で、嫌な思いをして縁遠くなってしまうのはなんとしてでも避けたいし、やはり気持ちよくいたい。「されどお金」だ。

なんとなく、鈍い感覚で計算したが、気持ちの良い付き合いには、気持ちの良いお金の付き合いも必要だなと実感した次第だ。

こういうモヤモヤも晴れたことだし、彼女とまた一緒に旅行するのが楽しみだ。


今日もお読みいただきありがとうございました!



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