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目標に向けて頑張ったフラメンコで1年を振り返る

通っているフラメンコ教室で、1年のしめくくり的に、教室の生徒同士、いままで習ったことを披露しあう「おさらい会」があった。

独身時代に始めたフラメンコ、出産で中断して、今の教室で再開してから10年近くなるが、特に今年は特に頑張ったなぁと思うことが多かったので、1年どんなことをやってきたか、振り返ってみようと思う。

1.ソロライブに出ることを決めた


昨年11月に発表会を終えたばかりだったが、その後すぐにソロライブ開催の予定が決まった。6月に開催するので参加希望者を募集するという。

いつも群舞で踊っている身としては、ソロは誰にも頼れないので、ハードルがなかなか高い。リズムを刻む足音もごまかせないし、視線は自分に集中する。

ソロは、コロナ禍真っ最中のときにスタジオで小さく開催したイベントで踊ったことがあったが、ちゃんとした観客を入れてステージで踊るのは初体験だ。

だけどいつかやってみたいと思っていたし、まだライブまで6か月もある。だったら6か月間、お尻に火をつけて、自分なりに目標を立てて、やれるだけのことをやってみようじゃないの。と思って参加表明した。

2.半年間、毎週自主練をすることに決めた


ソロライブ参加を決めてから、とにかくライブまでの半年間は、必ず週に一度、レッスン前に1時間、自主練をしようと決めた。

人前で踊るのだから、できるだけ上手に踊りたい。踊る力も表現力もほしい。とはいえ、今の自分は、なりたい姿とはほど遠い。なりたい姿に近づくためには、コツコツ1つ1つ練習していくしかないと思った。

レッスン前に自主練をするには、息子と同じ時間にダッシュで家を出なくてはならず、自主練をした後にあと2時間レッスンというキツイスケジュールだったが、とにかくライブまで、自分がフラメンコに使える時間をひねり出して練習してみようと思った。

フラメンコは釘のついたヒール靴をはいて踊るので、家で思い切り踊るということができない。やはりスタジオを借りて練習するのが一番イメージしやすい。

3.BTSメンバーに刺激を受けて、練習を頑張る


特に去年から韓国アイドル、BTSのジミンが踊るパフォーマンスの美しさに心を奪われ、やっぱりもっときれいに踊りたい!と強く思うようになった。ただジミンは持って生まれた身体能力が違う。同じになろうとしても無理。

わたしはハッキリ言って、身体能力的に言えば、踊る才能はゼロだ。腕も首も短いし、身体も固い。才能と言う意味では、ゼロに等しい。でも、やっぱり自分なりに上手く踊りたい。下手の横好きで終わるのは嫌だ。

BTSメンバーの中でも、ダンスが苦手なメンバーがいるけれど、複雑でハードな振り付けを必死で練習して、7人で統一感のある踊りに仕上げている。細かく見ればやっぱりジミンの踊りが完璧だけど、それでもほかのメンバーもものすごい練習であそこまで仕上げているのだから、身体能力に恵まれていなくても、ひとつひとつ修正していけば、自分なりに成長できるのではないかと思った。

もちろんBTSメンバーは選ばれしメンバーでそもそものレベルが高いので、ダンスが苦手と言ったって全然できないわけじゃないし、同じところに立っているつもりではないけれど、どのパフォーマンスも努力の跡が感じられて、勇気づけられた。

自分は芸能が仕事ではないし、主婦だし母だしパートタイマーだし、踊りに割ける時間が限られているけれど、努力で持っていけるところまでは、自分なりに頑張ってみようと思った。

4.体幹をつけるために「マシンピラティス」を始める


練習するにあたって、自分に何が足りないか考えてみた。踊りがうまい人を見ていると、軸がぶれないで安定している。わたしは体幹がないので、踊るときに身体がぶれるのは自覚していた。

体幹を鍛えるにはどうしたらよいか?Youtubeなどで動画を探してやってみるも、自宅ではなかなか続かない。そんな折に久々に会ったママ友が「マシンピラティスがいいよ」と薦めてくれた。

探してみると、フラメンコ教室のすぐそばにマシンピラティスのスタジオができたことが判明。即見学に行って、入会を決めた。

月4回通うことにしたので、フラメンコのレッスンに行く日は必ずピラティスをして帰ることにした。

朝練習もしていたので、週に一回、フラメンコがある日には、朝9時~自主練、そのあと13時までフラメンコレッスン、14時からピラティスを30分~1時間、という激ハードなルーティーンをこなしていた。

もうアラフィフの身体はクタクタだったけれど、サボろうと思えばいくらでもサボれたけれど、とにかくソロライブまでは頑張ると決めて、自主練も頑張った。

ピラティスの効果についてはまた別記事で書こうと思うが、続けて8か月、踊りに関しても少し安定感が出たと思う。効果あるよ。

5.ソロライブのアレンジに四苦八苦


もうひとつ、ソロでライブに出るにあたり、群舞での振り付けを自分なりに変える必要があった。群舞のときはかなり長尺で、パート分けして踊る部分などがあり、すべてを一人でやるとなると能力的にも限界があるし、見ている側も飽きてしまうと思われた。

フラメンコは即興性の高いアートなので、基本的に生伴奏だ。だから決められた曲を踊るというよりは、ギターや歌い手と踊りのコミュニケーションで成り立っている部分がある。

リズムはもちろんしっかり取りつつ、だけどそれなりに文脈みたいなものがあって、そこらへんは「不文律」的な側面、要は「空気読んで」的な面もすごく強いので、初心者にはこの「アレンジ」がめちゃくちゃハードル高いのだ。

けれど、なんとかしなくてはならない。音源は群舞用に使った音源しかない。その中で、分からないながらに苦手な足をカンタンに変えて見たり、長すぎる部分を手探りで削って、別の場所とつなげてみたりして、つぎはぎのアレンジを作って、それを先生に見てもらう。

先生はヒントはくれるけれど、正解はくれない。まぁ、正解はないから仕方ないのだけれど、それを自分で考えるためには、さまざまな動画を見たりして、一部分の振り付けを取り入れたり、頭を抱えながらやった。本当に何度もダメ出しを食らいながらアレンジした。

だいぶ、打たれ強くなったかなぁと思う。

6.ひたすら練習の日々、そしてライブ出演


アレンジを考えて、大枠の振り付けが決まって、あとは踊り込み。

以前から愛用している振り返りノートを使って、毎回の練習で気になった部分と改善点をかきこんで、次回の練習に気を付けて改善した。先生にもらったコメントもメモして、できそうなことから取り入れて練習した。

6月の本番ギリギリまで、できることを自分なりに頑張った。当日は自分のできることを出し切れたかなぁと思う。

当然課題はたくさんあるけれど、半年間、四苦八苦しながら練習したことは必ず自分の中に生きてくると思う。

7.おさらい会で、新しい衣装を着て踊り納め


そんなこんなでソロライブまでがむしゃらに頑張り、気づいたら秋になっていた。昨年11月の発表会後から始まった新しい振り付けもかなり進み、仕上がりかけている。

内輪で練習内容を披露しあう「おさらい会」は、カジュアルな会ではあるが、もう発表会の衣装も完成していたので、せっかくだからと衣装を着て参加した。

この衣装の調整がまた大変だった1年だ。年明けすぐから衣装の話題が持ち上がり、そこから他メンバーや先生との調整や取りまとめで、ハプニングの連続にみまわれた。途中、踊りをやっているんだか、調整役がメインだか分からないくらい振り回されてグッタリしたが、やっと先日全員分の衣装が仕上がった。

苦労したかいがあってか、見栄えはなかなか良かったんじゃないかなぁと思う。

ていうか衣装の調整にまる1年って考えると、ほんとよく頑張ったなぁと思うけど、やっとひと段落、と思うとほっとした。

8.半年後の発表会に向け、さらなる進化を


さて、次は7月の発表会だ。実は今回踊った曲に加え、もうひとつの曲をこれから駆け足で進める予定らしい。振り付けは結構凝っていて、なかなか覚えるのも大変だが、できなかったことが、少しずつできるようになっていくことはやっぱり楽しい。

そしてフラメンコは、知れば知るほど奥が深くて、「踊って終わり」ではない。

わたしのように腕や首が短くて、超日本人体形なわたしでも、自分の個性を活かした踊りができるし、年齢を重ねても、その年齢や人生がにじみ出る踊りをすることができる。そこが面白い。

ただ、踊りに説得力を出し、表現するには、やっぱり踊る基礎がしっかりできていないと難しいから、もっともっとしっかり基礎をやりながら、ピラティスも続けて体幹をつけながら、来年も自分の目標を作ってやっていこうと思う。

最近は、BTSジミンやその他ダンサーで上手いなぁと思う人の動画を見て、上手い人の特徴は、体幹や軸のぶれなさに加えて「顔や視線が動かない」ことだなぁと思っている。

なので次は「顔が動かない」「視線をまっすぐ」を意識して練習し、発表会には今よりちょっとグレードアップした踊りができたらいいなと思っているのだけど、どこまでできるかな。


とにかく1年頑張りましたということで、わりとニッチなフラメンコのことだけれど忘備録的に振り返ってみた。

自分は、短期目標を作ると燃える方なので、うまく自分をコントロールして、また来年も頑張ろうと思う。


おまけ。

ジミンの踊りの美しさは、この方の解説動画で勉強


顔と視線の動かなさは、BTSの振り付けもしているダンサー、RIEHATAさんの動画がすごい(まじで顔動かないので見てみて)


フラメンコのノリは、たまに浴びて刺激に


今日もお読みくださりありがとうございました!

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