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丹生川上神社(中社)の夢淵に心奪われる【奈良神社ツアーその2】


息子の研修旅行の日程に合わせて、ひとり旅。ディープな奈良に行く神社ツアーに参加した話のつづき。

1はこちら。

3.丹生川上神社(中社)の「夢淵」に古代のロマンを感じてうっとりする


前置きが長くなったが、さて一社目、丹生川上神社(中社)

ご祭神は「みづはつのめ」
水の神さま。

イザナミの尿から生まれたってことになってるのは、わたしが作ったのではなく、ほんとに古事記と日本書紀に記載があるのよ。

『古事記』では弥都波能売神(みづはのめのかみ)、『日本書紀』では罔象女神(みつはのめのかみ)と表記する。神社の祭神としては水波能売命などとも表記される。淤加美神とともに、日本における代表的な水の神(水神)である。

『古事記』の神産みの段において、カグツチを生んで陰部を火傷し苦しんでいたイザナミがした尿から、和久産巣日神(ワクムスビ)とともに生まれたとしている。

Wikipedia


3ー1.丹生川上神社は3つもある!


最初に訪れたのは、丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の中社なんだけど、


実は丹生川上神社は、上・中・下、と3つある。

歴史が古すぎて、そもそも神話に出てくるその場所はどこだい?という話になったそうで。

最初は中社ってことになってたんだけど、あとから下社が「うちかも!」と言い出し、さらに上社が「いや、うちでしょ」と言い出し、「じゃあもう全部本物で!!」ということで3つあるそうな(笑)

そのエイヤ感が好きっちゃ好きだし、あと萌絵さんの説明によると、ピンポイントでどこが正しいではなくて、この一帯がそういうエリアって考えればいいだけのこと、ということで。

まあこの3社、距離的にもある程度離れているけど、「一帯」と呼べるあたりに点在してるので、深追いしなくていいのかも。また研究が進めば新しい発見があるかもしれないしね。いまんとこ3つとも正解ってことで。ひとつぶで3度おいしい感じね。

で、まず中社にお参りしたのだけど、ここで感動したのは、断然「夢淵」!!!

3-2.「夢淵」は日本のはじまりに関わるめちゃくちゃ重要な場所


この夢淵、いわれでは、神武天皇(日本の初代天皇、令和の天皇は126代目)が、大和の国を創建すべく西からさまざまな敵を制圧しながらここまでやってきて、この「夢淵」で、この先の戦について占ったそう。

それの結果が「いける!」だったので、そのまま東に進み、最後はこの一帯を制定して、現在の奈良県橿原市で初代天皇として即位した、ということ。(神武天皇は橿原神宮に祀られてます)

その最後の「いける!」を占うシーンなので、神話のストーリー的にもかなり盛り上がっている場面だよね。

この先どうなる?吉と出るか凶と出るか?ドキドキする場面だよね、ここ。

その重要なシーンが、こんなに美しい場所であった(のかもしれない)と思うと、ロマンを感じる。

ちなみに・・・初代天皇ってことは、今の天皇の祖先と言うこと(になっている)で、となると、めちゃくちゃ重要な場所じゃないですか奥さん!

知ってた?2月11日の建国記念日は、この神武天皇の即位日が旧暦の1月1日だったんだけど、それを今の暦に直して2月11日で祝ってるってこと!

あたしゃつい最近まで知らなかったよ!!!ビックリだよ!

という逸話を知らずに見るだけでも、十分に美しい景色だけど、その逸話を知ってからこの地に立つと、感動の度合いが変わるし、味わい深くなる。

やっぱパワースポットって呼ばれる場所って、そう呼ばれるだけの何かがあるんだなぁと思った。

3-3.龍が棲むと言われる「東の滝」

この夢淵、3つの川が合流する地点で、そのうちの一つの川が滝になっている。それが「東(ひんがし)の滝」。

ここもまた美しくて、迫力も満点。龍神が住むと言われているこの場所、2か所から流れ落ちる滝の音と、水の色に心洗われる。

夢淵と東の滝は、しばらくずっと、ここにいたい気持ちにさせられる場所。

3-4.鳥居と紅葉が最高すぎる

今回は晴天に恵まれて、さらに紅葉の時期にぶつかり、景色も最高に楽しむことができた。

朱色の鳥居に紅葉が映える。


紅葉をまともに楽しめたなんて、何年ぶりだろう。

子育てで紅葉どころではなく、学校に入ってからは、11月ってけっこう行事もあるし、季節が安定しているだけに割と参観とかあれこれあって、毎年気づけば年末になってるんだよなぁ。

今回は息子の旅行の日程に合わせたとはいえ、こうやって旅行に来られる気持ちの余裕ができたことに、自分に「おつかれさん」と言いたい気持ちで、紅葉を眺めた。

神社の敷地はさほど広くなく、誰が見てもわかるように「龍神」の文字が。

手水舎も竜神さんがこんにちは。

3-5.本気の古式井戸で、柄杓の大きさにビビる

そして龍神、つまり水の神さまを祀っている場所は、お水取りをさせてくれるところが結構ある。

こちらは、丹生の真名井(清めのお水)
ということだが、まるっきり井戸。

今まで見た場所は、お水をいただける場合でも、蛇口がついていたり、くみ上げ式だったり、すぐ目の前に出ている湧き水だったりで、けっこう簡単にお水がいただけるのだが、この井戸、ほんとうにただの井戸で、汲み方がわからなかった。

のぞき込むと怖いくらい下の方に、たぶん水あるかな?という深さ。

戸惑っていると、萌絵さんの「これで掬うんやで!!!」と言う声が聞こえた。

振り向くと、身長と同じくらいの長さの、めちゃくちゃ大きい柄杓をもって萌絵さんが立っていた。

想像のナナメ上の大きさの柄杓で、人間と柄杓の縮尺がおかしくて、一寸法師が立ってるように見えてしまい、思わず大爆笑。笑いすぎて写真撮り忘れたけど、まじでデカイので必見。

水が入る部分が、風呂桶くらい大きいので、どうやって注ぐんじゃい?と突っ込みたくなる大きさ。注ぎ口はもちろんついてない。なので、水をいただく場合は口の大きな入れ物を持参したほうが良いかと。(水用のボトルも売ってるみたい)

3-6.気になる、古びたお社に気圧される


夢淵や東の滝に心奪われ、井戸でキャーキャーやっていたが、その間も、神社から夢淵までの道中に、ずっと気になっているお社があった。

この「昔からいますけど、何か?感」すごくない?

これなんですか?と聞くと、こちらも龍神が祀られているそう。

高龗神(たかおかみ)・闇龗神(くらおかみ)が、龍神さん。この「龗」という文字、雨を受ける器の下に龍、という字で、まさに龍神が水の神さまなんだね、という漢字。なるほど。

御朱印、お守りはこんな感じ。

まだまだ1社目なのに書きたいことがいろいろありすぎるが、超絶長くなったのでこのへんで。かなり山奥で、車でないとアクセスも悪い場所だが、行ってみる価値はあると思う。

次は丹生川上神社の下社へ。また長くなったので続きます。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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