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一途な想いと信念に応援せずにはいられない!韓国ドラマ「梨泰院クラス」にドはまりした理由

今さらながら韓国ドラマ「梨泰院クラス」にドはまりした。

K-POPはハマったものの、韓国ドラマは数本見たことがある程度。なんといっても韓国ドラマは日本のドラマに比べて話数も多く見切るまでも大変なので、ちょっとハードルが高い。

だけどそれを超えて思いっきりハマってしまったので、多少話の内容には触れるけれどネタバレは極力ない程度でその魅力を語ってみようと思う。

1.1~2話くらいまでが重くて暗い


韓国ドラマって結構簡単に人が死んだり、暗い復讐劇や、ワケアリ設定が多いので、最初の1~2話が暗かったり、暴力的だったり、もしくは話が進まなかったりで、最初の方で見るのを断念してしまうことも多い。

実は「梨泰院クラス」もそのタイプだった。1話でいきなり、主人公のセロイが尊敬する父が勤める韓国一のチェーン居酒屋「長家」のバカ息子の車で轢き殺される。長家の社長はすべてを金と権力と圧力で解決するヒール。変わり果てた父の姿に嘆き苦しむセロイだが、その罪を認めるわけはなく、逆にセロイが刑務所にぶち込まれてしまう。

そのあたりが1~2話あたりなので、とにかく暗いし辛いし悲しいし、長家のやつらがひどすぎて怒りしかわかない。こんな暗いドラマを息抜きには見られないと思って止まっていたのだが、そこを超えたらもうめちゃくちゃ面白くて一気見してしまった。

2.3話からは夢に向かって突き進む胸アツの群像劇

愛する父が無残に殺され、長家に復讐を誓ったセロイは、長家を打倒するため韓国一の居酒屋を作ろうと、厳しい刑務所での生活に耐え、その後肉体労働でお金を貯めて小さな居酒屋を梨泰院(という町)に出店する。

話はそこから苦難を乗り越えながら仲間と夢に向かって突き進む群像劇に色を変えていく。バカ正直で嘘がつけない、不器用だけれど「人と信頼」を守りながら、徹底的な悪の「長家」にひどい嫌がらせを受けながらも着実に仲間を増やし、少しずつ進んでいく。

その集まった仲間それぞれにも、ここに集まった事情があり、それぞれの想い、そしてセロイの人格に魅せられた人と結ばれていく絆に胸アツ。決して見栄を張らず、少ない仲間を大事にしながら一緒に進んでいく姿を見ていると、人生でここまで信頼できる仲間に出会えるって素敵だなぁと思う。

3.ヒロイン・イソの可愛さと一途さに目が離せない


セロイがオープンした居酒屋「タンバム(甘い夜という意味)」にテコ入れをして大繁盛させるキーパーソンが「チョ・イソ」という人物。

繁華街、梨泰院で遊ぶ若い女の子だが、IQは160。SNSフォロワーが莫大なインフルエンサーでめちゃくちゃ賢いのだが、なにしろ跳ねっ返りの強い性格で、学校にはなじんでいない。そんなイソも不器用なセロイの魅力に惹きつけられ、開業しても閑古鳥が鳴くセロイの店のプロデュースをすべく、マネージャーに名乗りを上げる。

このイソの有能ぶりがとんでもなくて、トレンドを抑え、SNSを駆使した宣伝で一気にこの店は話題になる。

このイソ、小悪魔的な、わがままネコみたいな性格なんだが、めちゃくちゃ可愛い。そしてセロイのまっすぐな人柄に惹かれ、セロイを成功させるために人生をかけることを決意する。ただの恋とは違う一途すぎるイソの恋心が、普段は聡明な彼女とのギャップでさらに応援したくなる。

だけど歳の差から「妹としか思えない」とセロイに気持ちを受け入れてもらえず、それでもセロイを成功させるために策を練り、どんどん彼の店を成功に導くイソがいじらしくて、応援したくなる。「彼のライバルはわたしが潰す。彼を幸せにする」ってそんなカッコいいこと言えないよねぇ。

最初は生意気な女の子だったイソ。けれどセロイを思うときの表情が切なくて泣けてきちゃうよ。

ドラマの中盤からは、イソの可愛さと一途さにやられまくって、見るのが辞められなくなり、結局丸一日潰して一気見してしまった。


4.下町ロケット、半沢直樹・・池井戸潤の世界観に通じる群像劇


わたしは「下町ロケット」のような小さな工場で仲間と信念をもって大きな力に屈することなく頑張る、とかいうアツイ話が大好きなのだが、まさにこの「梨泰院クラス」もそう。

すぐに裏切るやつ、大きな権力に屈する人、悪いやつ、いろんな人が出てくるけれど、主人公のセロイは絶対に信念を曲げない。そして少し血迷って裏切ってしまった相手にも寛大な心で接する。もう見れば見るほど好きになる完全ヒーローよね。主役のパク・セロイを演じる、パク・ソジュンがかっこよく見えて仕方ない。ものすごい変な髪型なのに、まじで好き!と言いたくなる。

顔がいいからギリ成立するいがぐり頭

この信念を貫く主人公の魅力見せられて徐々に増えていく仲間は、本当に家族のようで、見ていて胸が熱くなる。ひとりひとりがぶつかる課題にも、仲間が寄り添い、励まし、絶対的な味方でいてくれる。なんて素敵なんだろう。って。

5.ヒールのひどさはさすが韓国ドラマ

で、その足をこれでもかと引っ張ってくるヒールのやり口は、さすが韓国!というくらいひどい。

池井戸潤の作品に出てくるヒールも悪いけれど、韓国ドラマのヒールはその比じゃない。割と簡単に人を殺すし、隠ぺいのやり方もとにかくひどい、悪い。長家社長の息子は分かりやすくバカ息子。金と権力ですべてが牛耳れると勘違いして大威張り。

宿敵「長家」(右)とにかく悪い・・・

バカ息子がセロイの父を殺してしまっても、警察も買収し、父が金で後始末をする。徹底的に悪い。当然バカ息子の性格もひん曲がる。だけど一代で大きな居酒屋チェーンを築き上げた社長は、汚い手を使ってまでしてこの会社を守りたい理由があり、そういう道理まで描かれているのが丁寧だなぁと思う。

半沢直樹とか下町ロケットもなかなかひどいことをされていたけど、そんなレベルじゃないのが韓国ドラマのヒール。こいつらがくたばるまで見るのをやめられない!みたいな中毒性があるなぁ。

6.梨泰院クラスで分かった、韓国ドラマの魅力

今までも韓国ドラマは何本か見たことあったのだけど、お受験で汚い手を使うハイソなママの話とか、とにかく権力を手に入れるために手段を選ばない富豪の話とか、もうそこまでやる?と人間不信になっちゃうようなドラマが多かった。

あとはラブコメなんかも面白かったけど、グッとくる、と言う意味ではそこまでではなかったかな。

けれど、この「梨泰院クラス」は、人間不信になりそうなひどいこともありながら、ヘビーなことでも受け入れて仲間と乗り越えていく力強い人間ドラマ要素、そして幼馴染との恋や、イソの一途な想いかたも目が離せない恋愛要素もありで、日本のドラマにはできない密度の濃いドラマに仕上がっている。

このドラマで梨泰院の街が話題になって、ハロウィンに人が集中しすぎて実際に事故も起こってしまったけれど、確かにこのドラマを見たら梨泰院の街を歩いてみたい!と猛烈に思っちゃうなぁと納得。それぐらい街も魅力的に描かれているし、そこで夢を叶えようとする人も生き生きと描かれている。

物語の舞台になった「タンバム」はまだ実際に建物があるみたいだから、ぜひ行ってみたいなぁ。ドラマの聖地めぐりが流行るのも分かる。


ドラマのタンバム
そのままお店になってるらしい!

中に入るとタンバムのメンバーがいそうな雰囲気!

人生を諦めずに、信念をもって生きようと思える名作ドラマに触れられてよかった。

次は何を見ようかなぁ・・と思いつつ、まだ「梨泰院クラス」ロスをしばらく引きずりそうな今日この頃だ。

興味のある方はぜひネットフリックスから見てみてほしい!


今日もお読みくださりありがとうございました!


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