見出し画像

ブラジルで黒魔術25

息子にかけられた「赤い糸の呪い」
気付いてからそれを解くまでの家族の物語。
自分用にメモしていたものを編集してます。

-

続き

インディオの儀式が終わった。
帰りも行きと同じメンバーで相乗りした。

運転手のお兄ちゃんはチェケラッチョな感じで🤣最初一瞬…どうかなと思ったけど😅
めちゃくちゃ面白くていい人だった。

前回の儀式は勇気がなくて、あれこれ理由をつけてキャンセルしたと言った彼は、
今回初参加だったのだけど、
自分に必要なモノが得られたと満足そうだった。

わたしと息子は… 黒魔術を解くつもりでかなり覚悟して行ったのだけど、

結局たいして吐くこともなく、
悪と対峙することもなく…

結果的に、
彼女とお母さんを始めとする、
傷ついた子供の魂を解放することになった。

息子も拍子抜けするほど落ち着いていたし、お祓い❓もしてもらい、手紙は燃やして大事なモノはちゃんと戻って来た。

-

帰りの車中は楽しい話で盛り上がった。
そしてあっとゆー間に、
サンパウロの景色が見えて来た。

街の落書き、路上のゴミ、古い建物、
沢山の車と歩道に寝そべるホームレスの姿…

いつもの見慣れた景色だったけれど、
わたしには行きと帰りで、
同じ風景が全く違って見えた。

何かやり遂げた達成感みたいな、
満足感と喜び、
清々しさで満たされていたからだろうか。

結局、黒魔術はどうなったんだろう❓
と思いつつも、
それももうどうでもいい気分だった。

わたしの知らないところでいい。
彼女とお母さんが時間と共に少しずつ、
自由になっていってくれたら…

窓の外を見ながら、
そんなことを思っていた。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?