見出し画像

ブラジルで黒魔術28

息子にかけられた「赤い糸の呪い」
気付いてからそれを解くまでの家族の物語。
自分用にメモしていたものを編集してます。

-

続き

儀式から戻って来た翌日月曜日、
息子は旦那の仕事について行った。

このまま静かに時が解決するのを、
待てば良かったはずなのに…

-

それは火曜日に起こった。
わたしは午後から夜中まで仕事だった。

息子は学校へ行った。
夕方息子を迎えに行こうと思ったら、
バレーボールの練習に行くいとこを送っていく義父母が、ついでに迎えに行ってくれると言うので、任せることにした。

わたしは彼の気持ちを紛らわせるために、
もし彼が行きたいなら、その練習に一緒に連れていってもいいと義父母に伝えた。

仕事中旦那からメールがあった。

息子は学校で友達に借りたスマホを使って彼女と連絡を取り、
バレーボールの練習場から近いショッピングセンターで彼女と会う約束をしていたらしい…

いとこに18時に戻るとだけ言い残して、
彼は消えたそうだ…

-

義母と旦那が、
探しに行ったけど見つからず…

スマホを持っていない彼の行方を誰も知らず
ちゃんと帰って来るのかは神のみぞ知る…

仕事中わたしは生きた心地がしなかった。

結局…
19時頃になって彼は戻ってきたらしい。

その後旦那はとても冷静に対応したらしく、翌日息子が言った。

あんなことをしても怒らなかったパパを、
もう悲しませることは出来ないと。

-

翌日水曜日の朝、
娘に部屋の様子を聞いてみた。

すると…
大きなハゲ頭がひとつと、
小さな頭が沢山うようよしていると。

そしてその頭は部屋から出て、
家中に広がっていった…らしい😳

-

その日からわたしたちは、
しばらく息子を登校させないことにした。

同じクラスに彼女の友達(同じアパート)がいて、毎日彼女からの伝言を持ってきたり、メールしろと言いに来るそうで…

他に方法が思いつかなかった。

-

学校を休ませてる間わたしは、
どこへ行くにも息子を連れて歩いた。

ある日サンパウロ市内に用事があって、
その日も彼を連れて行った。

いつもの様に駅までの道のりを、
お喋りしながら歩いていた時、

そういえば…と息子に、
娘が見た部屋の頭のことを話したら、

「実は昨日の夜シャワーに行こうと思って、
ふと自分の部屋に目を向けたら、
入り口にいた大きなハゲ頭を見た」と…😅

彼は娘と違ってビジュアルではなく、
感覚で感じる力が強いのだけど、
それが時折イメージとして見えるらしい。

「あ、やっぱり…😅😳」

-

仕方がない…
とりあえず白バラを4本買ってきて、
気になるところに置くことにした。

いつも白バラを置くと、
早くて2-3日、
長くて1週間くらいでしなってしまう…

一番最初に置いた白バラは、
2日でしなってしまった…

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?