見出し画像

「頭のねじを何本か抜かないとやってけないよね」

ありがたいことに、仕事に恵まれている。個人から企業まで時間をともにする相手はさまざまだけど、わたしの作品を見て、託してくださる方が多い。信頼してくださるその心こそ、とてもありがたい。

仕事をしていくなかで、少しずつひととのつながりができてきた。自分が生活しているなかでは出会えない、さまざまな場所に住む、さまざまな職業のひとたち。仕事を通じてその心のうちをすこしだけのぞかせてもらうたびにわくわくする。

昨年末からいままでになくばたばたしている。ラフと本番の締切がゆるやかに重なり切れ目なく続いていて、休みをとるのがむずかしい。頭で管理していたスケジュールがだんだんあふれてくる。これは目に見える場所に書いておこうと、仕事ごとの進捗を付箋に書いてMacのモニターの両端に貼りつけるようになったのだけど、ついに貼る場所がなくなった。そんな日が来るなんて思いもよらなかった。

でも、こんなにバタバタしていても来月は休みの日ばかりかもしれないのがフリーランスのスリリングなところ。イラストレーターの大先輩が「頭のねじを何本か抜かないとやってけないよね☺️」と言っていたなあと何度も思い出す。

ほんと…それな!
どうかしている、と思う。

そういえばclubhouseで初めて部屋を作って話した。

仕事のこと、本のこと、映画のこと、いろいろ。

仕事以外で外に出ることがなくなり、心理的ハードルも高いままのわたしにとって、自分の部屋で静かに気心の知れたひとと話すことはとても楽しい時間だった。

ひさしぶりにひとと話すことで、自分の話し方の癖にも気づく。自分のことを話すときは緊張して話すテンポが速くなること、相手の話を聞いてばかりなこと。自分の声を頭のなかで聞きながらうーんなるほどと気づいて、こんなふうに変えていきたいなと考えたりするのもまたおもしろい。

さっそく手帳に改善点を書き留めた。話すのが苦手だとコンプレックスの塊をかかえている自分と向き合える気がしてうれしい。どこかの部屋でいつかまた。

いつもお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、これからの作品作りに使いたいと思います。