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言葉の問題ではなくコミュニケーション力の違い

今まであまり語ることのなかったスイスにいた時期のことについて今回は書いてみようと思います。

2002年ごろだったかな?

Web業界から抜け出したものの、やりたいことがわからなかったからIT業界で派遣の仕事をしていたのですが、やっぱり事務的な仕事は合わず何か変化が欲しいと思っていた時に入ってきたのがスイスの飲食店で働いてみないか?という話でした。

アメリカには飽きていたけど、ヨーロッパは少し前に何ヵ国か行った時だったので、もっといろんなところへ行ってみたいと思っていたから、考えることなく即答で行くと決めたんですよね。

スイスは、ドイツ語、フランス語、イタリア語と地域によって違うのですが私が行ったところはドイツ語圏の都市でした。

イタリア語は、アメリカにいたときにイタリア人グループと仲良くしてたから馴染みがあったのと帰国してからも学校に通ったこともあったから抵抗がなかったのですが、少し前に働いていた会社がドイツの会社だったので、ドイツ人との交流はあったものの英語でのコミュニケーションだったから、ドイツ語はほぼわからない状態だったけど、とりあえず行ってみればどうにかなるだろうと

行くと決めてから2週間後くらいには出発だったと思うのですが、細かいことは記憶がない(笑)。

やっぱり自分の中でいい思いをした記憶であれば覚えているけど、スイスにいた期間って精神的に辛かったから記憶を消してるんだなぁ〜

行ってた時は、辛かったとは認識してなかったけど今あの時の自分を思い返してみて気づきました。

行った先は、現地の人が経営するアジア系料理のレストランで、寿司バーがあるお店だったので、日本人のスタッフが2人いたんですよね。

そのうちの1人が知り合いの息子さんだったので声をかけてもらったのですが、日本で知り合いだったわけではないのでスイスに行ってから初めましてで、もう1人の方はもう何年もいて、日本食を任されている方

到着して、すぐにその2人に会ったのですが、その時の私はまだ誰とでもすぐに打ち解けられるタイプではなかったもあるし、苦手意識も多く持っていたのもあったから、第一印象で無理かもーと感じてたんだと思います。

まだまだその頃はそんなこと思っちゃいけない、来たからには逃げ出すわけにはいかないと

そして、普通に英語が通じる都市だろうと思っていたのに街に出てみるとあれ?通じない人も多いの???お店での表示もドイツ語

うわー、甘くみてたー

なんの準備もしてなかったし、パソコンは持って行っていたもののまだまだ電話回線だった時期なので快適にネットが使える環境ではなかったんですよね。

今書きながら思い出したのですが、日本人なのに日本語が通じないと感じてたんですよ(笑)。

もちろん日本語で話はしていたのですが、言っていることが理解できないことが多かったし、私が言ってることも理解してもらえないというようなコミュニケーションが取れない状態だったのです。

掘り下げていけば私の課題が満載だと思うのですが、そして日本に住む友だちがその街にスイス人の友だちがいると言うので、紹介してもらって会ったのですが、英語で話はできたもののこれまたびっくり会話にならない(笑)。

その頃にはそんなこと思ってなかったけど、今思い返してその時の状況を今の私の視点で捉えてみると共通してるのが笑える。

言葉が通じないのではなく、コミュニケーションが取れないという状況

相手が悪かったわけではなく、そのころの私は、やりたいこともわからなかったし、自己否定も強かったし、自分が何を感じてるかもわからなかったから、そんな状況じゃあコミュニケーションなんてほど遠いい状態だったはず。

あの頃の私を今ここに連れてきて話をしてみたい(笑)。

話を戻しますが、初日にそんなことを感じていたので長く続けられないとすぐに思ったのだけど、せっかく来たんだからしばらく様子を見てみたら?と言ってもらえたので、楽しんでみようと3ヶ月いることにしたのでした。

ヨーロッパは週末はお店もお休みなので、仕事は休みだったけど、お店も休みだから何をすればいいのかわからなかったんですよね。

その頃の私は買い物しか楽しいと思えることがなかったから、はじめのうちは苦痛だったけど、ヨーロッパは列車でどこへでも行けるのでパスを買い、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、オランダ、ベルギーとかに行ってました。

スイスは、山が有名

今だったらハイキングを楽しめたけどその頃は全くそんなことには興味がなかったけど、とりあえず行ってみて景色が綺麗だなぁ〜くらいしか感じてなかったのかな?

ホント今思うともったえないことしたなぁと思っちゃうけど、その時はその時で、その時の私にとっては必要な経験だったんですよね。

デジカメで写真は撮っていたけど、私自身の視野や視点も全く磨かれてなかったからいい写真なんて撮れてなく、あの時カメラに興味を持っていたらなぁ〜とも思ってしまい、後悔ばかり。

スイスに行ってた時の私は、今とは全くの別人だけど、その時の私も自分

そこを否定するのではなく、あれから大きく変化した自分を認めるために思いだす必要があったんだなぁ〜

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