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2312_イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル

 「ファッションは色あせるけれど、スタイルは永遠。」そんな名言を残した「モードの帝王」イヴ・サン=ローラン。没後日本で初の大回顧展が六本木の国立新美術館で開かれたので、行って参りました!

 高級ブランドは所有欲は全然ない。どちらかというと、「ブランド」という無形価値を引き上げた経営手腕にとても興味があった。イヴ・サンローランも、2014年に制作された映画を観てから知っている程度だ。
 若いころから美を追求する天才肌と、資産家でビジネス脳のカップリング。私も得意不得意が多い人間の方が好きなので、世界的ブランドにも人間味を感じて嬉しくなる。

 展示は11章に分かれており、第9章を除いては写真撮影は禁止。
 「イヴ・サンローラン」というブランドの展示というよりも、イヴ・サン=ローラン本人に焦点を当てた構成となっており、冒頭からご本人のポートレートが飾られていた。
 映画の中でもモデルの多くが「まだ独身のイケメン!」と言って狙ってるシーンがあるくらい、顔面が本当に良い!モテたんだろうなーと惚れ惚れしながら、生涯のビジネスパートナーであり恋人は男性なので、女性ファッションの創作源は純粋に「美」だけだったのかと思うと、凄さを感じる。

 彼の言葉(名言、格言)を散りばめつつ、デザイン画、衣装がテーマごとに並んでいく。
 キャプションで紹介されていた、「彼は旅行をあまり好まなかった」、「美術作品の収集や彼のリビングでの読書を通じた…」という部分が信じられない程、各地の個性を柔軟に取り入れ、表現されていた。

 細身のシルエットに、大振りのアクセサリー。一貫性が保たれながらも、舞台衣装ゾーンの華やかさは今観ても斬新で、刺激的だった。

 ファッションショーの回顧映像で展示は締めくくり。
 服って一番身近な表現なので、「着こなす」能力を高め続けられたらいいなと感じました。
 帰って筋トレするかな。

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