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助けを求められた時、動ける心身の準備を(85/1000)[熱海土石流災害]


「直径15センチ以上の4メートル材ある?」


7/11。急に緊張感あるお電話が、熱海伊豆山土石流に対応されている市役所・神尾さんから入りました。

わたし達はそのときちょうど、NPO法人熱海キコリーズとして、お手入れしている森が大雨の影響を受けていないか確認していました。
森にいたのでご依頼の材があるかどうかすぐに確認することができ。製材所に出してない、4メートル材が奇跡的に充分あったのです。(いつも2メートル材にしてどんどん製材所出してたので)

「4メートル材22本、ありますよ」

と回答しました。


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その場にいらっしゃった自衛隊の方の話によると
本日、引き続き安否不明者捜索活動のため
伊豆山側からの重機投入予定らしく。

その重機を、現在入れていない土砂崩れエリアに入れるべく木材とベニア板で足場(重機が入れる道)をつくるそうです。


その足場のために熱海キコリーズで
"森を守る"ために間伐していた4メートル木を
"人を助ける"という人命救助のために
使っていただけることに。


熱海市内の間伐材が熱海市内のためにこんな想像を超える形でつかっていただけるとは....。

「そのエリアに重機が入れると一気に土石流の影響での土をかき出せるようになるんです」

と自衛隊の方がおっしゃっていました。

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その後、神尾さんと災害ゴミ処理施設・エコプラントで3トントラックをすぐ、名コンビの市役所わたなべさんに借りに行って。

木材の置いてある土場へ神尾さんと
神尾さん率いる自衛隊の方々をご案内しました。

神尾さん、かっこよかったなぁ〜。こういう危機的な状況に決して逃げず、淡々と目の前にお仕事をこなす。



自衛隊の方々は、こんなに暑い中でも心優しくて体力も人間ばなれしてて強く美しかったです。
いろんなことがものすごいスピードで目の前で行われていき、とても感動とともに動揺しました。

「熱海市のために本当にありがとうございますよろしくお願いします」
とお伝えするので精いっぱい。
涙を堪えながら90度お辞儀するので精いっぱい。

「結果、熱海市内でこんなふうに使ってもらえるなんてよかったね。ありがとう助けてくれて。」

と神尾さん。

こちらこそ不眠不休で朝から晩まで平日も休日も働き続けてくださってありがとうございますですよ、と本当におもいました。

我々の活動を応援しサポートしてくださるみなさんのおかげでもあります。
関わる全てのみなさまありがとうございます。

奇跡の連続でした。


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今後、この土石流災害に関して。
いろんな方から、
急な助け依頼が来ると思います。
足りていない部分、
こぼれ落ちた部分、
隙間な部分。
熱海市市内の方へ、市外の方へも。

いろんな局面で、
いろんなレベルの助けに、
どれだけ自分の手が届く範囲で、
求められるレベルで
お役に立てるようにするか。

そのためにはまず心身ともに
いつでも動けるような
準備をしておくのは
本当に本当に大事だなと。

今回の熱海キコリーズで
備えておいて良かったなと。


身軽に、タフに、
必要最低限の装備は常に準備して。

わたしだったら....
いつでも現場入れるような
長袖長ズボン、靴、軍手、ヘルメットも
常に持っておくと動揺しないかも
(わたしは半袖だったし軽装備すぎました大反省)

今日の救助活動でも安否不明者の方が
1人でも多く、1秒でも
早く発見されますように。
お祈りしながら、
わたしもきょうを
精いっぱい生きようと思います。

#がんばろう熱海伊豆山  #PrayfotATAMI

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