見出し画像

観劇のない宝塚で、心休める旅を満喫してみた

一泊二日で、宝塚に来ました。

本当は、宝塚大劇場で二日に渡って花組トップスターに就任した柚香光さんのトップお披露目公演である『はいからさんが通る』を観に来たのです…。
残念ながら公演の休止が決まってしまいました。

しかし、このようなご時世だからこそ、予約していたホテルやレストランをキャンセルするのはいやだ! ということで、旅は決行することに。
できる限りの対策をして、体調を万全に整えての旅です。

宝塚といえば、ファンクラブスタッフをしていた頃には何度となく通った街。勝手知ったる街とも言えるけれど、その実、公演中はやることがたくさんで、劇場近くを行ったり来たりするばかりでした。
今回は、なんといっても観劇がありません。
歌劇なしに宝塚を楽しむには? を一つのテーマに巡ってみました。

公演休止中の宝塚大劇場。お隣では、5月移転開業予定の宝塚ホテルが鋭意、工事中でした。

画像5


歌劇ファンの心を掴む本格派、英国風ティーハウス

宝塚に行ったならば、是非ともモーニングやランチ、ティータイムなど何かにつけて立ち寄ってみて欲しいお店があります。

それは、「Tea House SARAH ティーハウスサラ」。宝塚駅からすぐ、ソリオ宝塚という商業施設内にあります。
英国風のティールームで、その夢々しい雰囲気と宝塚ファンが集まる一種独特の熱気がたまりません。
何年も通っているけれど、いつもおなじみのおじさまが迎えてくれる安心感。何より、美味しいのです。

画像1

モーニングのメニューにある「シナモントースト」は、タカラジェンヌさんも休演日に食べに行くそうです。
ちょっと他では出会えないような、レモンを絞って食べるジューシーなシナモントースト、絶品です。

ロイヤルミルクティーもコクがあっておすすめだし、タルトもスコーンも、本格派。私はだいたいモーニングをしに行ってしまうため、スコーンまで入らなくて必ずお土産として購入しています。

今回も朝早く伊丹空港に着陸し、空港でレンタカーをしてさっさと宝塚に向かってサラに飛び込みました…! 車はソリオや、近くの商業施設用のパーキングに停めれば、それほど料金はかかりません。
今は、公演休止の影響で10時オープンになっているので注意です。


宝塚に来たからにはチョコレート色の「阪急電車」で「清荒神」へ

お腹を満たした後は車は停めたまま、宝塚駅から阪急電車で一駅のところにある由緒正しい「清荒神」にお参りに行きました。
長年通っているのに、名前を知るのみで行けなかった場所の一つです。
サラでお腹いっぱいモーニングをいただいたので、行きはおおよそ30分かけて宝塚から歩いて向かい、帰りに「阪急電車」に乗ることにしました。

写真もつけずにつぶやいている2012年の私、色について言及するなら写真撮りなよ…などと思いつつ。
阪急電車といえばチョコレート色の車体。小説『阪急電車』では、阪急宝塚線が舞台となっており、「清荒神」駅も登場します。


「清荒神清澄寺(きよしこうじんせいちょうじ)」の説明は、公式サイトによると以下の通り。

人々の暮らしに欠かせない火は万物を浄化する神聖なものとして古来より尊ばれてきました。
火を扱う、かまど(台所)は家庭・会社の中心で、かまど(台所)が賑わえば、家庭・会社が繁栄すると言われています。
荒神信仰は家内安全、商売繁昌、厄除開運などの現世利益をもたらします。

近隣の方々は、ここで受け取ったお札を台所の神棚に祀るのだそうです。門前に続く緩やかな坂道には、屋台や店舗がたくさん並んでいます。200以上あるのだとか。

画像2

参道は、きっと普段なら賑やかなのかな。今はだいぶ閉まっていたけれど、なんだか時が止まったような場所で楽しく歩けました。

そうそう、たこ焼きのルーツのひとつであるといわれている「明石焼き」を長年売っている屋台が参道を登りきったところにあります。ここは結構な老舗みたいで、きっと長い間店頭に立っていただろう女将さんの笑顔の写真が印象的でした。


あの頃も今も、オアシスだった「宝乃湯」

帰りは清荒神駅から阪急電車に揺られて一駅、宝塚に戻りました。車に乗り込み、15分ほどのところにある日帰り温泉施設「宝乃湯」へ向かいます。
すっかり冷えた身体を温めるべく、源泉掛け流しの温泉を目指して。


ここは、ファンクラブのスタッフ時代から通っていた場所でもあります。1時までやっていたので、ファンクラブのお仕事の後、一人一人お風呂に入るよりも早いという言い訳のもとにみんなで来ていました。
ハードなお仕事の中の癒しの存在でした…。

とっても充実した施設で、サウナも塩サウナとフィンランド式と二つあるし、露天風呂は源泉掛け流しで豪華なのです。
日本三大名湯の一つ、有馬温泉とほぼ同じ泉質だそうで、露天風呂の一角は温泉成分が固まり、まるで鍾乳洞のようになっているのが特徴です。

入浴料金は、一般で立ったの850円! 本格的な温泉を求めている方には是非とも行ってみて欲しい場所です。

一度もデートで行ったことはないデートスポット、テラスが美しいレストラン「THE TERRACE」

温泉を満喫した後は、再び車に乗り込み西宮市の高台にある「THE TERRACE」へ。
今回登場するスポットは、だいたい宝塚大劇場を起点に車で30分圏内にあります。

ここは高台にあり、景色がたまらないレストラン。以前、こちらに住んでいる方に連れて行ってもらってからというもの、度々訪れています。
昼間にデザートと紅茶を楽しみに来てもいいし、夜に来て夜景と名物のローストビーフを楽しむのも最高です。
人気店なので、予約した方が良いと思いますが…、今はとても空いていました。

車がない! という人も、最寄りの駅まで行ってタクシーで来店すると、ワインをプレゼントしてくれる「タクシープラン」を利用するのもおすすめです。

宝塚市街からアクセス抜群、由緒正しき温泉「武田尾温泉」

観劇に訪れた際には、いつも劇場近くに泊まっていましたが、今回は余裕があるので色々調べていたら見つけた武庫川の渓流沿いの温泉「武田尾温泉」。

寛永18年(1641年)豊臣方の落ち武者であった武田尾直蔵が薪拾いの際に発見した湯だそうで、歴史は随分と古そうです。
それなのに現在宿泊できる温泉宿は、紅葉舘 別庭「あざれ」さんのみなのです。

画像3

全室離れ形式の12室で、お部屋には洋モダンリビングと半露天風呂を全室完備。ラドンを含んだ武田尾温泉の源泉を大浴場・露天風呂・客室半露天風呂のすべてで源泉かけ流しで楽しめる。

こんな説明を読んだら、行きたくなりますよね!?

食事は、「THE TERRACE」で済ませるため、朝食のみのプランで渓流沿いのお部屋を予約しました。

温泉は、大浴場も客室の露天風呂も飲用できる掛け流し! 泉質も素晴らしくお肌すべすべになりました。微かに硫黄が香るけれど無色透明です。

独立した離れって、静かで良いんですよね…。さらに、あざれさんはロビーにはフリードリンクあり、客室の冷蔵庫はアルコール含めてフリーという太っ腹。かなりかなりのんびりできる宿です。

朝食のあと、再び大浴場に駆け込み。すっかりあたたまって、ロビーのフリードリンクコーナーで飲み物をいただいてくつろいでいたら、総支配人であるマダムがお菓子を差し出してくださいました。

注目すべきはその器。初舞台公演の際に幕に掲げられている、宝塚の創始者小林一三先生の書「清く正しくうつくしく」が彫られていたのです。

画像4

マダムによると、宝塚歌劇50周年の折、劇団より配られたものだとか。

過去のスターさんがあざれさんを訪れたお話など伺い、不思議なご縁を感じるとても楽しいひとときでした。

残念ながら、観劇はできなかった宝塚への旅。でも、懐深く迎えてもらって心がゆったり休まる旅になりました。

実は、4月にも花組『はいからさんが通る』のチケットを頼んでいます…。今度は日帰りの予定ですが、無事に観劇できることを祈りつつ。

-------------------------------------------☆
Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。

読んでくださってありがとうございます!サポートいただけたら嬉しいけど、「いいね」だけで胸がいっぱいになります♡