浄瑠璃姫伝説あらすじ
三河の国矢作の宿に、国司の伏見の源中納言兼高と、海道一の遊君と名高い長者がいた。
二人はとても裕福であったが、長く子供を授からなかった。その為、峰の薬師に熱心に子宝に恵まれるようにと祈願をしていた。
ある日の夜、長者の夢枕に年老いた僧侶の姿で仏が現れ「それぞれの前世の深い業の報いで授かる子供はない。しかしその嘆きがあまりにも不憫だから一人だけ授けよう。」と言われた。その後生まれた子供はとても美しい女の子で、その玉のような美しさから浄瑠璃姫と名付けられた。
時は経ち、浄瑠璃姫