「自分は目標設定ができない」と思っている人に読んでほしい目標設定の読みもの
「目標設定」をテーマに、前編・中編・後編3つの記事にわたってお届けします。
内容は以下の通りです。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
0、イントロダクション:目標設定が苦手だった時の思考と行動
目標なるものを設定して、計画を立てて、計画通りに行動できる人が羨ましかった。
「軸がブレずに、地に足つけて自分のやることがちゃんと分かってる人」。
そんな人になりたい。
「目標に向かって行動する」という経験をしてみたい。
そう思って、いろんな方法を試してみた。
やれSMARTの法則だ、やれマンダラチャートだ。
やり方に従って目標を設定している時は、目標を達成したあとの未来を想像して、頭の中にキラキラした自分が映っている。
目標を達成するための計画を練っているときも、ペンはスラスラ進み、ものの5分10分で書き上がる。
でも…問題は「行動」部分にあった。
計画通りに動くことができなかった。
目標に従って立てた計画なのに、いつも「これでいいのか?」と謎の“疑い”を持ちながら手を動かしていた。
もっとやばいのは、中国語コーチとして、生徒さんにも中国語学習の目標設定をしてもらっていたこと。自分自身が「目標を達成した」と感じたことが1度もなかったのに、だ。
そして、目標を設定しては計画通りに行動できず…を繰り返した私は、いつしかこんな考えをするようになる。
「目標設定、別にしなくてもいいのかも。」
ちなみに、これは学習性無力感と呼ばれる心理現象らしい。
諦めの境地に入った私は、価値観型、ビジョン型の診断テストをやって「あー、やっぱ目標設定合わないタイプなんだ」と納得したり『目標はいらない』類のネット記事や本を読んだりして、「目標設定が苦手な自分」を正当化していった。
相変わらず「目標設定…目標設定…」と呪いのように頭の中でグルグルしてたある日、何となく「目標設定とは」とググってみた。
今考えると、諦めの境地に入っていたと思っていたけど本当は諦めたくなかったのかもしれない。目標設定に何らかの執念を持っていたようにも思う。
そこで分かったことがある。
方法論ばっかり調べてて“目標設定の根っこの部分”が分かってなかったということだ。
根っこの部分とか、本質とか、全体像とか、あなたにとってイメージしやすい表現かどうか分からないので伝わるか心配だけど、
『どうして目標設定をするのか』『目標設定は自分がどうなることを助けてくれるのか』『目標設定って要するに何をするわけ?』
こんなところをイマイチ理解していなかったと気づいた。
1、目標設定とは、とどのつまり「4つのステップの繰り返し」
そうなったら、何を学べばいいのかは明確。
「目標設定とは?」という、「そもそも」から理解していこう。
シンプルだけど、目標設定はこの4つのステップの繰り返し。
目標を立てる
行動を計画する
行動する
振り返る
いや、シンプルぅ。「当たり前じゃん」って思うレベルかもしれない。だけど私は多分この流れがわかっていなかった。
ただ、シンプルだけど1つ1つのステップには大事なポイントがある。
このポイントをこの記事にまとめると情報量がとんでもないことになるので、1つ1つのステップと大事なポイントは中編からどうぞ。
1.1 目標とは人生や仕事の方向性である
話を戻す。
次に、「目標とは何だろう?」を考えてみた。
目标的重要性、Goal Setting: A Scientific Guide to Setting and Achieving Goals、日本語だけじゃなくて色々な言語で調べた。
今のところ、この言葉がしっくりきている。
(※海外の記事を翻訳した表現です)
「目印」とか「手段」とか色々な表現に触れてきたけど、「方向性」が一番しっくりきた。
この表現とニュアンスが近いとも感じている。
「そこ」とは、あとでお話しする「目的」のことだと思っていて、
“目的から外れていない行動をすること“。
今は、目標をそう定義している。
1.2 目標と目的の違い
目標が方向性なら、「目的」は何だろう?
私はこう定義している。
言い換えると、「何がほしくてその目標を立て、具体的な計画を作るのか?」
例えば中国語の勉強なら
この例の場合、「中国語を話せるようになる」という目標は「中国で中国人と中国語で会話している自分」を現実のものにするためのものだ。
さらに「中国で中国人と中国語で会話する」と、何が得られるのか。
もっと深掘りすることもできる。(この記事では割愛)
ちなみに、私もそうだったけれど、語学学習を始めたときに明確な目的を持っていなくてもいいと思う。
「面白そうだと思ったから」で始めても問題ない。
ただ、目的がわかると、自分が学習に取り組む姿勢が変わる。
1.3 方法論から入ると詰むかもしれない
目標設定に向き合う中で、一番大きな気づきだった。
目標設定の「方法論」、つまりどう目標設定すればいいか、SMARTの法則なのか、マンダラチャートなのかから入ると、詰むかもしれない。
目標とは何か、目標設定とは何なのか。
目標設定の全体像=WHATがわかっていれば、方法論=HOWは何でもいいのだ。
反対に、WHATを理解せずにHOWばかり調べても、「木を見て森を見ず」状態からいつまで経っても抜け出せないとわかった。
2、目標を設定する意味は何だろうか?
目標を立てるのは、結局のところ「より良い人生に近づくため」だと思っている。
人生を悪くするために目標を立てる人はいない。
何かのスキルを習得するのも、自分の力で稼ぐのも、はたまたタバコを止めるのも、自分が思う、より良い人生に近づくため。
そして、「より良い人生」を自分の人生に置き換えて言語化したのが、さっきの「目的」。
今より多くを学べる人生かもしれないし、経済的に自立している生活かもしれない、健康的な生活かもしれない。
いずれにしても、目標を立てる意味は「より良い人生に近づくため」。
3、狂ったように学んで分かった、3つの大事なこと
前編の最後は、ここ数ヶ月間ウンウン頭をうならせながら目標設定たるものを学んで感じた「目標設定に大事な3つのこと」で締めくくる。
目標設定のプロセスに大事な3つのこと。それは、
目標は1つに絞る
感情に従う
計画は細かく、具体的にする
中編の内容をより深く理解していただけるように、先にお伝えしておく。
おわりに
前編をまとめると、
目標設定とは、1.目標を立てる 2.行動を計画する 3.行動する 4.振り返るのサイクルである
「目標」は人生や仕事の方向性、目的から外れていない行動である
「目的」はその方向性に行きたい理由である
方法論から入ると詰むので、全体像を理解する
目標設定で大事なことは、1.絞る 2.感情に従う 3.具体的にする
中編では、実際に目標設定のプロセスを1つ1つ分解していく。
それぞれのステップで、取り入れてよかった考えやおすすめの書籍なんかも紹介していこうと思う。
それでは、中編でお会いしましょう。
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