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yuka_apple_e
2021年2月25日 12:18
「はっくし」ズズっと鼻を啜ってティッシュに手を伸ばす君を見て、今年も春が来たな、と実感する。窓から差し込む暖かい太陽と、麗かな声で昨日より気温が上がることを告げる天気予報士を睨む君。その目が真っ赤に染まっているのを確認し、不憫に思いつつ目薬を手渡す。ありがとうの代わりにもう一発クシャミをすると、もう我慢ならんと目を擦り始めた。「今日は一段ときつい…」「目、そんなに掻かない方がい