同棲生活振り返り③

彼氏にはいずれかは同棲するんだからと、付き合ってから割とすぐ言われていた。
その言葉から彼は同棲に乗り気なんだと私は勘違いしていた。
2月にはそうゆうことだったから、私の母親に彼と3人で会い、5月には私の父親と3人で会った。
両親に会うことを少しも躊躇わずに決めてくれたのが嬉しかった。
両親からの彼の印象を聞いた時、好青年でいい人間だと思ったと言われた。私もそう思う。

5月ごろになると、土日に彼の家に荷物を持ってきて泊まるということが、荷物が多いことに疲れてしまった。同棲する?と彼にいうと、世間的には付き合ってから同棲するまでの時間が短いからなあと言われた。
私は少しの時間でも彼と一緒に居たかったから、半ば私の押しに彼が負けて同棲する形にはなった。

6月、私の両親の離婚騒動が起きた。母が父に付き合いきれず、いわゆる世間の熟年離婚というやつだ。
私は悲しかった。アイデンティティが否定されて、生まれてきたことをも否定された気持ちになっていた。
そんな私の様子を彼は汲み、早く家にくればいいと言ってくれた。私は彼の優しさに甘えて、予定より早く実家を出て彼との同棲を開始した。

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