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タケノコ、干してる!

私には初めて見る光景!竹の子がザルに並んでる!
面白くてのぞきこんだり写真を撮らせてもらったりしてきました♬

熊本県は昔から里山や家の周囲に竹林が多く、春にたくさんとれるたけのこを干して保存食にしてきた。
たけのこは鮮度の良いうちに縦方向に切って内側の節を落とし、ゆでてからじっくり天日干しにして乾燥させる。このとき三角形のたけのこが干される様子がスルメのように見えたので、「山するめ」と呼ぶようになったといわれている。

山するめのきんぴら 熊本県 | うちの郷土料理:農林水産省 (maff.go.jp)

ちょっとお手伝いのつもりで…


「今日は忙しくて寄れんのよ、代わりにタケノコもらってきてくれん?」
「はい、大丈夫。いいですよ~」
というのが、この様子に出会うきっかけ。

前日は雨が多かったので、爽やかな晴れがとても心地よく、
隣の町まで車の窓を開けて走るのも楽しいぐらいです☀

農家民泊をされている「平岩の和ちゃん家」を訪ねると
梅干しを干すような平らな竹ザルに
たくさんの竹の子が干されていました!

こんなにありますが、まだ途中。

こうなる前の工程は?

珍しい光景にわくわくしながら、
家の裏で「こんにちわ~。」と声を掛けると
離れの方から返事がありました。
今まだ、竹の子ゆでてる最中とのことで、
様子を見せてもらいました。

茹で上がったばかり。湯気が立ってますね。

皮をむいて大鍋で茹でて、
節の所を割いて平らになるようにしてから、ザルに広げます。
早く乾燥するし、保存もしやすくなりますね。
裏も両面干すのよ、と。
それは一日がかりの大仕事だ~Σ(゚Д゚)
と思っていたら、2日は干すんだとか。

干した後は、ラップしてジッパーにいれ、日付書いて冷凍庫へ。
これで年中たけのこが使えるそうです。

他に保存方法は?

「竹の子の塩漬け」も家で作られていました!
ザラザラするほどのたっぷりの塩を混ぜ、
重石を載せておくと、翌日、水が出てくる。
この水を捨て、また塩をして、重石をする。
翌日も上がってきた水を捨て、同じ様に…。

季節の食材を保存して年中美味しくいただくには
大変手間と時間が掛かるものですね。

いただきに来た竹の子は…

スーパーのビニール袋1つ位を想像していたら違いました!!
農業用コンテナ1つに皮をむいた状態で一杯分みっちりΣ(゚Д゚)
これ、普通に「あげるね♡」「(人''▽`)ありがとう☆」って
量じゃないですよ~。凄いですね。

様子を見せてもらっていたら、ご主人が。

お庭の手入れをひと段落。
ご挨拶させていただくと、可愛い帽子が気になりました♡

オニヤンマです。目立ちますね!

カワ(・∀・)イイ!!から付けているんじゃなくて
蚊やアブの天敵であるオニヤンマをつけていると
寄ってこないから喰われないのだとか。
「ついでに女の人も寄ってきませんから僕は喰われません」(^▽^)w

折角寄ってもらったから、お茶していかれませんか?と
誘っていただき、映っている石の机でいただきました🍵
今は、藤棚からの木漏れ日と穏やかな風がとても心地よい場所です。

もちろん4月中旬の花の見頃も素晴らしかったんですよ。

お茶しませんか?は🍵だけじゃなくて

茶と一緒にお漬物やお菓子もいただきました😋
どうも私は言葉通り、文字通り受け取る特性がありまして
「どうぞ(^▽^)/」と誘われれば「ありがとう♡」となります。

植木屋さんか花の栽培をされているのかと思ってしまいますが
車の整備をお仕事にされていたそう🚙
優しい口調と話しやすい雰囲気。車の不調も丁寧に聞いてもらえそう。
年を考えて辞めたと言われても、頼ってお願いする方がいるというのも納得です。私も頼みたい。

昼前に来たから…

ちょっとお茶するつもりが話し込んでしまいました💦
「残り物だけど、一緒に食べていきなさい(^^)」。
Σ(゚Д゚)スミマセン💦ありがとうございます!!
いただきます!!…ぁあっ!!コレはっ!!

干し竹の子とじゃが芋の煮物

干しタケノコじゃがいもを肉じゃがみたいな味付けで。
普通に茹でて味付けするタケノコとは違ったシャキシャキ感と
新じゃがの煮てるほくほく感。ご飯に合うやさしい甘辛味。
とっても美味しいです♡

しかも「干したけのこ×新じゃが」って初めての組み合わせ。
この地域でないと食べられないのでは??
グルメ番組の取材になるんじゃないでしょうか?

急で申し訳ない💦のと、初めての食材に嬉しくてヾ(*´∀`*)ノ
写真撮るのを忘れて完食したのが悔やまれます。
気になる方は、農家民泊されているので予約時に
問い合わせて下さい🙇

農家民泊は一緒に食事をするだけでも体験なのよ

書いていて思い出したこと。
この地域でグリーンツーリズムの取り組みを一生懸命されている節さんが
「一緒に話しながらご飯を食べて、泊まる。この日常の体験が大事!良いのよ!」という。確かにそう。

家に、こんな大鍋ないし!何回も筍茹でないし!Σ(゚Д゚)
干す道具もなければ、管理する場所もない!
旬の食材を加工の方法も教わってなければ、
調理のレシピもない。食べたこともない。

すぐ近くに、私にとって今まで体験したことなかった非日常を
こうして日常として過ごしている人がいることがとても嬉しくて面白かった。

新しい旅行スタイルとして農林水産省も農泊をすすめているという。
地方が過疎化・高齢化して消えるだろうという話より
楽しく暮らしている方と体験・交流できる機会があることに
注目してもらいたいです。

終わりに

人吉球磨地域には、農家民泊をされているところがまだいくつもあるというので、また、違うおうちにも遊びに行きたいと思います。

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