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無条件に受け入れてくれるスペース

こんにちは、ロルファー™の小圷如子です。

先日、世田谷美術館に行ってきました。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/


前回行ったのは30年以上前。
竣工が1986年だそうなので
美術館も私もまだ若かったのですね(笑)。

アンドリュー・ワイエスの展覧会。
家族で出かけるとなると
何かと父の趣味に付き合わされる
そんな印象だったのが
満場一致で観に行きたいなんて
初めてじゃなかったでしょうか。


駅からも公園に着いてからも
かなり歩いた記憶がありましたが
幸いなことに薄曇りで
iPhoneの道案内からも大きくは逸れず(笑)
辿り着くことができました。


作品のない展示室

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高く伸び上がるような天井と
ゆるやかに弧を描く奥行きと
その向こうに静かな公園の緑。

広いのだけど…
展示室の形や大きさで
バーンとアピールしてくる広さではなく
空間そのものが
見えない泉から湧き出るように
内から放射するようで
それでいて包まれているようでもあり

居ればいるほど
広がりが育っていくような
とても不思議な感覚を
ひたすら味わいました。

タイミングと運に恵まれてほぼ独り占め。

あまりに素敵なので
声を上げたり、踊り出したくなる衝動に
抗うのはちょっと大変でしたが

私のために取っておいて貰ったように
好きなだけ居て良いんだよと
無条件に受け入れてくれている
ようで
心の渇きが癒されるような
とても贅沢な時間でした。


手入れの行き届いた
磨き上げられた
心地よい空間。
作品展示されている時は
窓は見えないように閉じられ
部屋もパーティションで区切られて
こんな空間があるということを
意識もできないでしょう。

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設計者の内井昭蔵さん(1933- 2002)は
健康な建築の必要性を感じる
と著書の中で書かれたそうですが
そういうことを大切に思うだからこそ
ただそこに居ることを
ひたすら味わえるような空間を
設計できたのでしょうし

作品展示という役割を脱いだことで
建築そのものの魅力が深く感じられるのだと
しみじみしたのでした。


…と、そこでハッとしたのです。
無条件に受け入れてくれるスペース

私達のカラダって本当は
あの展示室のように
一人一人、オーダーメイドの
好きなだけ居られる空間なのでは?

外に探さなくても自分で持っているなら
こんな幸せなことはないなあ!
多分、いえ、きっと
本来はそうなんですよ
忘れているだけで。


日常の色々な役割から離れて
本当の魅力が出てくる空間。

時間があったら
行ってみてください。
8月27日まで。


神楽坂までのお出かけが難しい方向けに
オンラインでのパーソナルレッスンを承っています。
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3つ程度お知らせください。
yukiko@rolfingpresence.com

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

あなたの毎日がすこやかでありますように。

小圷如子@ロルフィング・プレゼンス

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