クロノスタシス

色々あって、整理には時間が必要だった。

彼と話した。
嬉しそうだった、久しぶりだったし
ちょっと緊張してるのも
伝わってきた。

楽しかった、最初は。
でもやり直すためには深い話が必要で
途中は勇気を出して、あなたに
なかったことにされた過去の傷に触れた。


ワタシの思っていたこと、
全てをお話しした。胸がドキドキした、
声が掠れた。

しかし、彼はあまりピンときていない様子で
ほとんどのことを忘れてしまったといった。

そして、自分が傷ついたことは覚えているけど
傷付けたことは忘れてしまってたと話した。

その時にワタシの中で、
なにかが終わってしまった気がした。

ワタシはまだ彼に期待していたのかもしれない、
お互い変われると思っていた。
また向き合って次はきっと彼と幸せになるんだと
思っていたこともあった。

でも無理だった。
ワタシだけが反省したってダメなんだ。

彼はワタシが悩んでいた日々、
なにも成長しなかったんだなと思った。


ワタシはね、あなたのことが好きだったんだよ。
けど、あー、、もうないなぁって
心底思わされたよ。

ワタシの目の前にいたあなたは
一体誰?

優しくないの、全然。
あなたは自分ではきっとそれを優しいと思っている。

好きじゃなくなると、
もう触れたくもなくなるのね。


ごはん行こうって、いいよって、
前のあなたならきっと言わなかった。

ワタシはさ、特殊なんかじゃないんだよ。

世の中、終わってしまうものは
悔しくて泣いてしまうものもあるし

辛すぎることもあるけど
なるようになっていて。それでいいから、
それが正しいからそうなる様にそうなっている。


今更気づいた。

あとね、ワタシやっと気づけたの。

チュウ恋にもあったけれど、
この宇宙で1番大切なのは、ワタシなんだって。
ワタシがワタシを大事にしてあげないで
どうするの?って。本当にしっくりきた。


これからは、ワタシがときめくことや
笑えることを、沢山したい。

つまらないことに、あわせて笑わなくていいよ。
心がワクワクしないこと、
本当は知っていたでしょう?


沢山学べた恋だった、沢山悩んで成長した愛だった。

些細な最期の喧嘩に、棘を残した。

まだワタシにも刺さってる針で胸が痛い。
彼にとっては無傷かもしれないけど。

傷がまだ治りそうにはないけど
でももう前しかない未来だから。

止まってなんかなかった、時間は動いてて
成長できてたんだ。それが嬉しい。

ワタシがワタシを愛するよ、大丈夫だよ。

きっときっと、幸せになるよ。
きっとワタシ、たったひとりを見つけ出すから。

沢山笑おう。沢山泣こう。
ワタシにあなたはもういらない。

だからねさようなら、今日までありがとう。




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